22nd stories ページ12
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一緒に雑誌撮影をする2人目は、向井さん。
佐久間君の時とは違って全てがロケ撮影となっていて、河川敷でピクニックデートという設定だ。
『康二君！』
向井「なんや？」
『なんか、上手くピントが合わないんですけど』
向井さんが持参していた一眼レフカメラを手に、向井さんに助けを求める。
始めは、私はカメラを持っていないため向井さんから一方的に撮られていたのだが、スタッフさんの指示で私も向井さんのカメラで向井さんを撮っていた。
しかし、快く貸してもらったは良いが上手く扱えない。
向井「あー、これ、俺の好きな設定にしてるから、ちょっとムズいかもしれん」
『流石、Photo Boy』
向井さんとそんなやりとりをしていると、カシャッカシャッという私が持っているカメラとは別のカメラのシャッター音が耳に入る。
川沿いで、ただ遊んだりお弁当を食べたりカメラの扱い方を教えてもらったりしているところを撮られるのは素人ながら受け入れられるようにはなったが、写真を撮っているところを撮られているという状況はなんだか不思議な感じがした。
この状況を向井さんは気に留めていないようなので、単に私が慣れていないだけなのだろう。
そんなことを考えながら、隣で意気揚々とカメラを操作する向井さんを見て、1つ前の撮影終わりに佐久間君から言われたことを思い出していた。
ーーーーーー
佐久「この後って康二だっけ？」
『はい、向井さんです』
佐久間君は私の返事を聞くと、少し考える素振りを見せた。
佐久「・・・あのさ、康二のこと、ご飯会の時みたいに下の名前で呼んであげて？」
『でも、あれはメンバーとして距離を近くするためだったわけですし』
佐久間君を "さっくん" と呼ぶ時同様、向井さんを "康二君" と呼ぶことに抵抗を示す私に対して、佐久間君は困ったような表情を滲ませる。
佐久「多分、康二、"向井さん" って呼ばれたら人見知り発動しちゃうと思うんだよね。メンバー同士でも少し合わないと人見知りしちゃう時があるから、"メンバー" ってフィルターが外れたAには尚更だと思う」
そう佐久間君から言われ、向井さんの性格を考えるとそうかもしれないなと納得した。
『分かりました』
そして、そんな佐久間君の心配は少し当たっていて、撮影現場に来たばかりの向井さんは私を見つけるなり「おはよ」と声はかけてくれたが、どこかよそよそしくもあった。
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kynktk(プロフ) - 更新が再開されたようで嬉しいです！プロデューサーがなにを考えているのか全くわからなくて今後の展開が楽しみすぎます！ (4月18日 10時) (
レス) id: e1f85d9146 (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - 紅一点ものは色々読んできましたけど、ドッキリの形で紅一点が入るお話って初めてなのですごく新鮮です！めちゃくちゃ面白くて展開にハラハラドキドキするのでこのまま続いてほしいです！！ (2022年9月6日 19時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 田所さんが事務的過ぎるところが好きです(笑) 完結させる。って言葉が聞けたのが嬉しい、、のんびりお待ちしてます♪ (2021年7月25日 14時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ネタバラシで終わらない？！とびっくりしてます！今後の展開も楽しみです！仲良くなれるのかなー^ ^ (2021年7月17日 9時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» えっと、多分まだ終わりません。4に移行したばかりですが、5に移行するんじゃないかと思ってます。こちらこそ、ありがとうございます！ (2021年7月10日 18時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやのぱんだ | 作成日時：2021年7月7日 20時
