それ一緒にやらせて下さい3

20th stories ページ48

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ご飯会の翌日、早速テレビ局に呼ばれた。

ミッションであった録音を提出させるためなのだろうと思い、覚悟を決めるが、案内された部屋に入ると、ふっかさんがいた。

『え、なんで？』

深澤「なんでって何よ？」

『その、いると思わなくて』

深澤「あぁ、昨日あの後、急にスケジュールに入ったから言ってなかったね」

『私も昨日の夜に連絡がきました』

・・・ふっかさんがいるってことは、もしかして

深澤「もしかしたら、」

何かに勘づいたふっかさんの言葉を遮るようにタイミング良くドアが開き、田所さんや河内さん、スタッフさん達が部屋に入って来た。

AD「急にお呼び建てしてすみません。今後の予定が大方決まりましたので、今後を鑑みて今日打ち合わせをすることとなりました」

以前の打ち合わせのようにスケジュールが書かれた紙をスタッフさんから配られ、目を通しながら話を聞く。

AD「まず1番重要なネタバラシの日ですが、明日になりました」

ふっかさんがいた時点で、なんとなく今日の打ち合わせはネタバラシについてなのだろうとは思っていたが、明日ということに驚いて声も出せずにいると、ふっかさんが代弁をしてくれる。

深澤「それは、また急ですね」

田所「もう少し後を想定していましたが、予想外のことがあったので急遽前倒しをしました」

予想外のこととは、私が倒れてしまったことなのだろう。

田所さんは妥協しましたとでもいうような素振りだが、前倒しも何も当初のネタバラシの予定から1週間以上も延長していることは棚に上げているので呆れてしまう。

そして、スタッフさんから説明された筋書きはこうだ。

明日収録する番組は特番で、特番の企画発表部分の事前収録をして、その後に10人バージョンのD.D.を踊り、事務所に戻って加入発表の動画撮影を行う。

企画は2人1組で後日ロケに行く。

SnowManメンバーには、ざっくりとこのような説明がされるが、もちろん番組のロケはなく、企画発表と題した説明映像で紅一点の加入がドッキリであったことを知らせる。

そのスタッフさんの説明を聞いて、紙に書かれたネタバラシまでの動きを時系列に整理して、浮かび上がった疑問を口にする。

『あの、D.D.は？』

AD「明日は踊りません」

『・・・え』

2ヶ月もダンスレッスンを受け、SnowManまで巻き込んで練習したにも関わらず、サラッと伝えられた "踊りません" という一言に絶句した。

信じられない気持ちで田所さんを見るが、相変わらずの読めない顔だ。



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