それ一緒にやらせて下さい3

-それぞれの呼び方 ページ44

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阿部「これって、"A"って呼ぶ流れ？」

深澤「苗字にさん付けっていうのが堅苦しいってだけだから、AちゃんでもAでも良いんじゃない？」

向井「"A" 呼びの方が距離近なる気がすんねんけどなぁ」

『私は、皆さんが呼びやすいように呼んでいただければ』

向井「まぁ、ええわ。次はAはんが俺らをどう呼ぶかやな」

岩本「Aはん？」

向井「呼びやすいように言うたから」

深澤「康二、実はお前照れてるだろ」

目黒「お前も赤ちゃんかよ」

独特な呼び方をする向井さんを皆でいじると、向井は「ちゃうわ！」と耳を赤くして否定していた。

佐久「ふっか と あべちゃんはそのままとして、」

阿部「あ、決まってるんだ」

佐久「逆に他にある？」

深澤「んー、ないな」

佐久「後は、照と涼太と翔太と康二とめめ？」

『"岩本君"。"宮舘君"。・・・宮舘君？』

阿部「"舘さん"？」

『あ、"舘さん" で』

宮舘さんの呼び方に違和感を覚えると、直ぐに阿部さんからフォローが入る。

『で、"渡辺君"。"向井君"。"目黒君" でしょうか？』

渡辺「康二が "向井君" って、何か変な感じするわ」

向井「しょっぴーの "渡辺君" の方が余っ程やで？」

ラウ「確かに、しょっぴーは後輩からも "翔太君" って呼ばれてるイメージ」

岩本「翔太と康二は、もう "翔太" と "康二" なんじゃない？」

佐久「呼んでみて？」

『え？』

深澤「おっし、心の準備しとくわ」

阿部「あ、全員なんだ？」

『え？』

戸惑う私を面白がるように、皆の視線が集まる。

『・・・えーっと、じゃあ』

要望に答え、私の右側から順に反時計回りで名前を呼ぶことにした。

『ラウ君』

ラウ「なぁに？」

阿部「いやいやいや」

ただ名前を呼んでいく作業だけのつもりが、ラウ君から反応を返され、また戸惑う。

しかし、ラウ君は特に何か返してほしいという様子ではなかったため、そのまま目黒さんへ移る。

『目黒君』

目黒「よいしょ」

『翔太君』

渡辺「・・・ぐははぁ」

ラウ「しょっぴー、"はい" って言わないと」

向井「照れてんねん」

阿部「出欠確認か何かなの？」

佐久「ラウ、お前も "はい" って言ってねーじゃん」

『佐久間君』

佐久「ピーーース」

深澤「"はい" じゃねーのかよ」

佐久「あはっ」

『ふっかさん』

深澤「はいはーい」

『岩本君』

岩本「ん」

『あべちゃん』

阿部「はーい」

『舘さん』

宮舘「ご機嫌よう」

『康二君』

向井「おん！」



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