-皆の優しさ ページ38
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現金なやつだと思われるかもしれないが、ニートの私には行くお店の相場が気になってしまう。
可能ならば炭水化物も避けたい。
・・・皆いる中で食べないわけにはいかないし
そして、1番の問題は服装だ。
・・・どんな格好して行けばいいの？
悩みどころが多く、どうしたものかと考えあぐねていると、ラウ君がわざわざ体勢を低くして私を上目遣いに見上げた。
ラウ「親睦会も兼ねて、発表の前に10人でご飯行こうって俺が提案したんだけど、Aちゃん嫌だった？」
私より遥かに大きいのに、捨てられた子犬もしくは迷子の子どものような目でラウ君に見つめられ、返せる言葉は1つだけだった。
『もちろん、行くよ』
ラウ「絶対ね！」
私の返事を聞くや否や、ラウ君は目黒さんの方を向いてニヤリと笑う目黒さんとハイタッチをした。
・・・やられましたわ
ーーーーーー
その後の練習も終え、帰ろうとしていると深澤さんに呼び止められた。
深澤「はい、これ」
そう言って深澤さんが袋を差し出してくる。
『これ、何ですか？』
受け取り、袋の中を見ると、雑穀米いりのスープとサラダが入っている。
深澤「今日のAさんのご飯」
『何でですか？』
深澤「ほっとくと食べないんじゃないかって康二とあべちゃんが心配してて。個人的にご飯連れてくわけにもいかないし」
『でも、ここまでしてもらうわけには』
深澤「明日のご飯会もさ、Aさんに食べさせなきゃっていうメンバーの気持ちもあるから俺も無碍にできなくて。Aさんには急で申し訳ないけど」
『何となく、そうなのかな？と思いました』
深澤「うん。で、今日のご飯はどうするつもりだったの？」
『・・・宮舘さんがキャベツとかの野菜をいくつか置いていってくれたので、それをどうにかこうにか』
・・・千切るつもりでした
最後の言葉を飲み込んで誤魔化していると、深澤さんは困ったように笑っている。
深澤「照と舘さんの監修だから大丈夫だと思うし、もう買っちゃったから返さないでよ」
『じゃあ、せめてお金を』
深澤「勝手にやったことだから気にしないで」
『・・・すみません。ありがとうございます』
申し訳なく思いながらも有り難く受け取ると、深澤さんは辺りを気にしながら何か言いたそうな雰囲気を醸している。
『・・・？』
深澤「うん。えーっと、じゃあ、河合君待たせてるから、お疲れ〜」
『あ、はい。お疲れ様です』
しかし、何も言わずに帰って行ってしまった。
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あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» 更新も返信も遅くてすみません。面白いと言ってくださり、ありがとうございます！しっかり完結できるように頑張ります！ (2021年5月17日 20時) (
レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごく面白くてとても好きな作品になりました！！更新楽しみにしています！ (2021年4月27日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - わかりました。焦らなくていいのであやのぱんださんのペースで書いてください。次のお話楽しみに待ってます。 (2021年4月14日 0時) (レス) id: bc7370604c (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - 菜々さん» ありがとうございます。公開できるまで話がまとまったら公開させていただきます。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - りんかさん» 時間がある時に少し書いて保存をしているので、そのせいかと思います。ただ、まだ公開できるほどまとまっていないので、、。お待たせしてすみません。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやのぱんだ | 作成日時：2021年3月9日 0時
