それ一緒にやらせて下さい3

-名推理 ページ17

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KO「で、2人がここに来たのも佐久間のせい？」

『佐久間君？』

阿部「"も"って？」

KO「昨日の今日でAのダンスに変化があったのは佐久間のせいっていうか、おかげみたいなんだよね」

阿部「・・・そういうことか」

KO「後、Aが今日も練習って知ってるのは佐久間と向井だけのはずなんだけど、このスタジオってことまで知ってるのは、Aにスマホ見せた時にAの隣にいた佐久間くらいかなと思って」

宮舘「名推理です」

阿部「遅くに佐久間からグループメッセージが来たんですよ。"忘れ物取りに行ったらAがまだ残って練習してた"って。でも、"間奏のところは1人じゃ練習できないから、都合がつくメンバーは一緒に練習しようよ"って、ここの場所も書いて。ね」

『それで、来てくれたんですか？』

宮舘「他のメンバーも来れたら来るんじゃないかな？」

KO「正直、間奏はどうしようかと思ってたから助かるよ」

阿部「あ、でも、俺は仕事があるんで途中で失礼します」

KO「じゃあ、先に間奏からやる？」

阿部「いや、後からの方がメンバーも来ると思うんで、多い時の方が良くないですか？」

KO「なら、そうしよう」

阿部さんの提案を受け、間奏部分は移動だけにして、3人で通しで踊ることとなった。


通しで踊って修正、通しで踊って修正を3回行うと、だんだん暑くなってくる。

・・・代謝良くなったのかな？

そんなことを考えた後、4回目の通しをしている途中でKO-KIさんに止められた。

KO「どうした？さっきまでできてたところができてないけど」

『す、すみま、・・・せん』

練習を始めてから30分も経っていないはずなのに、いつもなら1曲踊っても1分もあれば呼吸も落ち着くはずなのに、今は上手く息ができない。

阿部「一旦座る？」

そう言うと、阿部さんが座らせるため私の肩に手を置いた。

阿部「え、なんか熱い」

阿部さんの言葉を聞いて、宮舘さんも屈み、目線を合わせて「ちょっとごめんね」と私の額に手の平を当てる。

宮舘「熱があるみたいだね」

KO「体温計とか借りてくる」

KO-KIさんが部屋を出ると、宮舘さんから「動ける？」と聞かれた。

『あ、はい』

部屋の隅に移動するため、立ち上がる。

その瞬間、視界が歪み身体が崩れた。

阿部「Aさん！？」

宮舘「えっ！？」

気がついた時には、私は床の上に横たわっていた。



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