それ一緒にやらせて下さい2

-無茶振り ページ6

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目黒「でしょ？予行練習。ほら」

目黒蓮の無茶振りにぐうの音も出ず、仕方なく "あざとい×あべちゃん×キス" で導き出した、阿部亮平の "チューして" ポーズをしてみる。

目黒「はい、あべちゃんの勝ち」

ポーズをして直ぐに、そう言い放った目黒蓮にイラッとした。

『勝負してません』

そんなやりとりをしていると、渡辺さんが撮影場所に入って来た。

渡辺「何してんの？」

目黒「後輩指導？」

渡辺「ふーん」

興味はないという雰囲気を出しながら、渡辺さんはブースの中に入って行く。

目黒「本当、素直じゃないよね」

渡辺さんを見つめながら、目黒蓮が呟く。

そして、「じゃ、頑張ってね」と言って、目黒蓮はこの場から出て行った。


渡辺さんの撮影が始まる。

先程の目黒蓮の時と同様、まずは河内さんの隣で撮影を見学をする。

すると、河内さんが難題を課してきた。

河内「見てるだけじゃつまんないから、次はポーズ要求しちゃおう！」

『え！？そんなの無理ですよ』

河内「カメラマンさんは協力してくれてるし、必要なカットは撮った後なんだから大丈夫！」

『いやいやいや』

河内「ほら、とりあえず近づいて」

『でも、』

目黒蓮以上の無茶振りに躊躇っていると、カメラマンさんから「次、"キスしてみよう"」と合図が入る。

河内「ほら、行って！」

仕方なく、渡辺さんの様子を伺いつつ、カメラマンさんの隣へと足を進める。

・・・やるの？

・・・いや、無理でしょ

・・・でも、仕事だし

足を進めながら、頭の中で葛藤する。

カメ「いいね〜。じゃあ次は、」
『次は、ソファーで寝ちゃいましょう！』

そして、私の出した答えは "やる" だった。

・・・だって、この1週間に次の就職がかかってる！

やけくそに声を上げた私に、渡辺さんだけでなくカメラマンさんも驚いていた。

カメラマンさんには、"ただ隣でガン見する"としか伝えていなかったのだから、そりゃ驚くだろう。

しかし、そこはプロ。

直ぐに切り替えて「あ、いいね。ソファーで寝ようか」と、渡辺さんに指示を出していた。

渡辺「え？」

カメラマンさんに反してパニックパニックな渡辺さんは、「え、いいの？」と、私の存在を容認している様子のカメラマンさんに戸惑いの目を向けている。

『で、寝起きにハニカンで下さい！』

渡辺「はあ？」

カメ「Aちゃん、それ良いよ。渡辺君、はい、寝て寝て！」

渡辺「え？」

渡辺さんは戸惑いつつも、カメラマンさんに促され、撮影を続けていた。



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