-撮影開始 ページ5
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最初に撮影場所に現れたのは目黒蓮だった。
撮影ブースは、"理想のお家デート"らしく部屋に見立てられていて、ソファーやテーブル、クッションやオモチャなど、家にあるような小道具がセットされている。
カメラマンさんとは距離のある、河内さんの隣で撮影の様子を見学する。
『撮影は1人ずつなんですね?』
スケジュールの紙には3人ずつ名前が書かれており、撮影も3人ずつなのかと思っていたが、目黒蓮のみで撮影が始まったため、ふと思ったことを河内さんに聞いてみる。
河内「3組に分けてたのは準備とインタビューだけみたいね。まあ、最後には9人集合の撮影もあると思うけど」
『なるほど』
目黒蓮にはドッキリであることはバレているので、手探りで初めて仕掛ける相手としては気軽にできるなと安堵する。
河内「よし、徐々に近づこう」
河内さんに促され、1歩ずつ時間を置いて距離を詰める。
カメ「じゃあ、次は"キスしてみよう"」
目黒蓮は、照れながら目を閉じてキス顔をカメラに向けた。
私は、カメラマンさんの合図を受けてカメラマンさんの隣に立つ。
目黒蓮が目を開けると、さっきまでいなかった私が突如カメラマンさんの隣に現れたため、驚いていた。
しかし、カメラマンさんは気にせず撮影を続ける。
目黒蓮は私の存在を気にしつつもポーズをとり続ける。
そして、私は目黒蓮をガン見し続けた。
カメ「はい、ラスト!OK!」
目黒「怖っ」
撮影が終了するや否や、目黒蓮が私に向けて声を上げる。
目黒「真顔でガン見されたら怖いんだけど」
『今後の参考にしようと思いまして』
目黒「女子なんだから、参考にするならあべちゃんでしょ」
『なんで阿部さんなんですか?』
目黒「あざといし、可愛いじゃん」
『あー、なるほど』
目黒「はい。じゃあ、あざとくキスしてみて」
『は?』
目黒「俺の見たんだから、Aさんもやってよ」
『意味が分かりません』
目黒「俺にだけ恥ずかしい思いさせんの?」
『恥ずかしいって、これは目黒さんのお仕事ですよね?』
目黒「Aさんも今後やることでしょ?」
『いや、私は、』
"アイドルじゃないからそんな仕事はない"と言いかけて言葉を濁す。
『やる、かも?』
私が芸能人でもないことを知っているにも関わらず、無茶振りをしてくる目黒蓮にSっ気を感じる。
目黒蓮にドッキリだとバレていることを知らない河内さんがいて、隠しカメラもあるため否定ができない。
すると、目黒蓮は勝ち誇ったような顔をしていた。
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あやのぱんだ(プロフ) - あいちゃんさん» すみません。お待たせいたしました。移行しましたので、これからもご愛読宜しくお願いします! (2021年3月18日 14時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 最近更新ないので寂しいです、、忙しいと思うのでまた更新してくださるの楽しみに待ってます!!今1番ハマってる作品です!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 73abb925e7 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - あいちゃんさん» コメントありがとうございます!初めていただきました。とても嬉しいです。初めて書くので不慣れで亀更新ですが、これからも宜しくお願いします! (2021年2月3日 16時) (レス) id: 2f8e837129 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 内容が新しくってめっちゃ面白いし続きが気になります!!毎日更新待ち状態です、、、更新楽しみにしています,!!! (2021年2月2日 14時) (レス) id: 73abb925e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやのぱんだ | 作成日時:2020年12月23日 23時