それ一緒にやらせて下さい2

-気持ちを改めます ページ19

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『私こそ、ごめんなさい。でも、SnowMan皆で "距離を置かない"って決めたなら、目黒さんもそうして下さい。一応、隠し撮りされてるから』

頭を下げて謝った後、できる限りの笑顔を目黒蓮へと向け、河内さんの鞄に指を差す。

目黒「・・・だったね」

河内さんは今この場には居らず、カバンだけがテーブルの上にポツンと置かれていた。

カメラは先ほどまで他のメンバーとラムネを分け合っていた場所に向いている。

目黒「カメラ、距離あるけど音声とかどうしてんの？」

『私が録音機器持ってます』

目黒「え、今って・・・？」

『流石に切ってますよ。ラムネを貰った時とかは録音してましたけど』

目黒「チャッカリしてんね」

『私、意外と仕掛け人に向いてるのかも』

そう冗談を言うと、目黒蓮に「それはないでしょ」と直ぐに否定された。

『初日にバレちゃってますもんね』

目黒「だし、あんた」
阿部「めめ〜、打ち合わせ始めるって〜」

目黒「あ、うん」

何か言いかけていたが、目黒蓮は阿部亮平に呼ばれ、SnowManや動画のスタッフさん達がいる方へ行ってしまった。

・・・何だったんだろ？

・・・必要なことなら、また言ってくるよね？

距離を置いて、打ち合わせの様子を眺める。

いつ来たのか分からなかったが、深澤さんと岩本さんもいた。

打ち合わせは数分で終わり、メンバーのうち5人が用意された席に着く。

今回の動画撮影に参加しない渡辺さん、宮舘涼太、向井康二はカメラに映らない位置で撮影の様子を見ている。

・・・ゆりこじ

撮影中のため、3人が絡んだり戯れたりすることはないが、尊さを感じた。

そして、前回の雑誌撮影の時のように、私のただ眺める時間が始まる。

・・・河内さん、どこ行ったんだろ？

隠しカメラの入った鞄を置いたまま、何も言わずにいなくなった河内さんが戻っていないかと辺りを見回すが、やはりいない。

とりあえず、隠しカメラを3人の方へと向けた。

撮影がはじまって数分すると、渡辺さんはこの部屋から出て行き、追うようにして向井康二も出て行った。

動画の撮影をしている現場で、思いついてもいないが何かを仕掛けるわけにはいかず、渡辺さんと向井康二を追いかけた方が面白いことが起こるかもしれないと思ったが、"お勉強"という体で来ている手前、この場を離れるのはいかがなものかとも思い、撮影を見学し続けることにした。

もちろん、私的興味も否定はできない。



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