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よんじゅう ページ40








姫野さん。

だって、前一緒にコーヒー飲んだんだよ。お喋りして、めちゃくちゃ美人で優しかった。
目の前で、ちゃんと生きて、そこに存在していたのに。


「……そんな」


そんなこと。
あるわけない、と言い切れないのが姫野さんたちの仕事で。分かっていた、分かっていたはずなのに。

ひどく胸騒ぎがした。
ショックと不安でぐちゃぐちゃだった。どう表現したらいいのかも分からない。

夜風に当たろうと外に出れば、ドアの前に三角座りをして煙草を吸う早川さんがいた。


「こんばんは」
「……こ、こんばんは」


ぎこちない返事になってしまったと思う。


「……姫野先輩、鹿野さんの話してました。すごく良い人だって言ってましたよ」
「…………」


私の反応を見て、デンジくんから姫野さんたちの訃報を聞いたことを察したんだろう。
本当にこの人は、どこまでも他人を思いやる。


「姫野さんは、早川さんに、もう少し休んでほしいなぁって、言ってました」


早川さんは目を見開いた。
煙草を地面にこすりつけて火を消した後、私から顔を隠すように俯く。


「……早川さんが今ここで煙草吸ってたことも、私は見なかったことにします。今日、私と早川さんは会ってません。誰も見てません。だから、」


泣いてもいいんですよ。


「……すみません」


早川さんの静かな泣き声につられて、私も少し泣いてしまった。


全然姫野さんの事知らないのに、2回会っただけなのに、こんなにも辛くて、悲しい。
早川さんはどれだけの思いで、今まで泣くのを我慢していたんだろうか。

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設定タグ:チェンソーマン , 早川アキ   
作品ジャンル:恋愛
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naka(プロフ) - やぁでぅんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます😭更新止まってて申し訳ないです、なるべく早く再開できるように頑張ります!! (7月28日 10時) (レス) id: 8570de63d3 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ面白くてあっという間に見終わってしまいました!これからも無理のない程度に更新頑張って下さい!! (7月27日 1時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
naka(プロフ) - ♡さん» ありがとうございますありがとうございます!更新頑張ります!! (2023年3月17日 1時) (レス) id: cc5739a1e2 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説めっちゃ好きなんです(:_;)更新助かります…! (2023年3月15日 6時) (レス) @page27 id: 61a9d4c254 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:naka | 作成日時:2022年12月18日 23時

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