にじゅうなな ページ27
「美人ライバル登場だね」
「……ライバル？」
月に一度、昼ご飯をご褒美に少しだけオシャレな店で食べることにしている。
そこでの藤田さんとの雑談が生きる希望というか、楽しみというか。
「普通は職場の男の落とし物なんて届けないでしょ、めんどくさいし」
「そういうもんですかね？」
「そういうもんよ、だってAちゃん届ける？同僚の忘れ物をさ、家までだよ？」
「……まず家を知らないです」
でしょ？と藤田さんは空になったコップに水を注ぎながら言った。
「家を知ってる時点でかな〜り親密な仲だと思う‥どうするAちゃん」
「どうもしませんってば！」
「えぇ、つまんない。フツーの男前とフツーの美女がくっつくのとかさぁ」
「……」
藤田さんは恋愛ドラマが好きなせいか、人の恋愛を面白そうにする。
でも藤田さん自身がかなり多くの経験をしているらしく、他の女性社員が相談しに来ているところを何度か見かけたことがあった。
「私はまず、元彼と話をしないと」
「あーそうだね、いつするの？」
「……まだ何の連絡もしてなくて‥どうしましょう」
「‥連絡は早い方がいいんじゃない？これからのために先延ばしするのはよくない」
そうですよね、と私はカバンを探って携帯を取り出した。
「……今、電話してきます」
「おう、気張って」
一旦席を立って、店の外に出た。
ふぅと息をついてから、もう覚えてしまった電話番号を押していく。
別れたあと電話帳から番号を消してしまった後に、何度も「やり直せないか」と電話しようとしては止めてを繰り返していたのを思い出した。
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naka(プロフ) - やぁでぅんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます😭更新止まってて申し訳ないです、なるべく早く再開できるように頑張ります！！ (7月28日 10時) (
レス) id: 8570de63d3 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ面白くてあっという間に見終わってしまいました！これからも無理のない程度に更新頑張って下さい！！ (7月27日 1時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
naka(プロフ) - ♡さん» ありがとうございますありがとうございます！更新頑張ります！！ (2023年3月17日 1時) (レス) id: cc5739a1e2 (このIDを非表示/違反報告)
♡ - この小説めっちゃ好きなんです(:_;)更新助かります…！ (2023年3月15日 6時) (レス) @page27 id: 61a9d4c254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：naka | 作成日時：2022年12月18日 23時
