にじゅうご ページ25
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「‥あのぉ……」
そんな声で目を覚ます。
はっきりとしない思考の中で、視界には見知らぬ女性がいる。
起き上がって目を擦ってみたが、女性は本物の人間で夢や幻覚ではなかった。
(……あ、昨日……)
‥段々思い出してきた。
玄関先にこの女性が泥酔した状態で寝ていて、起きる気配もなかったからそのままにしたんだった。
「昨日のこと、‥全ッ然覚えてなくて、……何かしでかしましたかね、私……?」
‥と、申し訳なさそうに女性は言う。
「いや、特には何も!玄関に倒れてて、どうしようって思って……それで、今に至ります」
「‥ッホント、すみませんでした!同僚の家に行ったつもりだったんですけど……」
どうやら女性は頻繁にこういうことがあるようで、酒は控えめにしないとですよねと眉を下げて笑っていた。
「同僚さんの家……ですか」
「忘れ物、届けようと思ったらしいんですけど……記憶がなくて」
同じマンションの住人という事なんだろうか。流石に全く違う場所に来てしまったということは無い……と思うのだが。
「おいウヌ!何を一人で喋っとるんじゃ!?」
「あ、バカ……ッ」
後方、布で辛うじて遮っていた壁の穴から、顔を出したのは____
「パワーちゃ__」
「え、魔人ちゃん!?」
「あれ、お前!えーっと……あァ、姫野だ!姫パイ!」
「デンジくんも!?‥何その穴‥?」
(……うん?)
同僚っていうのは、デンジくん達の事だったのかな‥?
隣の部屋だし、間違ってしまうのも理解はできる。‥共感はできないけど。
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naka(プロフ) - やぁでぅんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます😭更新止まってて申し訳ないです、なるべく早く再開できるように頑張ります!! (7月28日 10時) (レス) id: 8570de63d3 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ面白くてあっという間に見終わってしまいました!これからも無理のない程度に更新頑張って下さい!! (7月27日 1時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
naka(プロフ) - ♡さん» ありがとうございますありがとうございます!更新頑張ります!! (2023年3月17日 1時) (レス) id: cc5739a1e2 (このIDを非表示/違反報告)
♡ - この小説めっちゃ好きなんです(:_;)更新助かります…! (2023年3月15日 6時) (レス) @page27 id: 61a9d4c254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:naka | 作成日時:2022年12月18日 23時