じゅうよん ページ14
＿＿＿＿今日は夢見が良さそうだ、なんて思ったのだけれど、そんなことはなかったようで。
夢を見るのは眠りが浅いからだとか何とか、まぁどこで聞いたのかもわからない事だから信憑性はない。
早川さんとデンジくんと別れた後は、軽くお風呂に入って眠りについた。
そして、ある夢を見た。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『鹿野はダメだな』
うだるような暑さの中、更に熱気の籠る体育館裏……偶然耳にした言葉。
すぐにその場から離れていればよかったのに、その時の私は何故か体が固まって、それから続く言葉を聞いてしまった。
『身長はそこそこだが……まぁ才能だろうな、そこばっかりは仕方ない』
高校に入学してから私はバレーボール部に入って、自分になりに真剣だった。
何かに夢中になるのは心地が良くて、そのために頑張れる自分も好きになれた。
何度か全国大会に行ったこともあるようなチームで、コーチもプロの経験がある人で。
＿＿＿その言葉が、鳩尾の辺りに鈍く響いた気が、した。
手に持ったユニフォームが鉛の様に重くなって、思わず下に落としてしまった。
そのままそれを拾えずに、記された背番号と自分の名前を見る。
(‥ダメ、か)
ダメなんだ、私って。
その時に私は初めて自分の深い部分に触れた。
私はいつでも、「ダメ」にならないように生きている。
誰かに悪く思われることが、多分だけど私にとって死ぬより嫌なことだった。
頑張る自分を好きになれたのは、努力することで自分が良いもの＿＿＿「ダメ」じゃない何かになれた気がしていたから、だったのだ。
そう理解した、そんな高２の夏の夢だった。
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naka(プロフ) - やぁでぅんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます😭更新止まってて申し訳ないです、なるべく早く再開できるように頑張ります！！ (7月28日 10時) (
レス) id: 8570de63d3 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ面白くてあっという間に見終わってしまいました！これからも無理のない程度に更新頑張って下さい！！ (7月27日 1時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
naka(プロフ) - ♡さん» ありがとうございますありがとうございます！更新頑張ります！！ (2023年3月17日 1時) (レス) id: cc5739a1e2 (このIDを非表示/違反報告)
♡ - この小説めっちゃ好きなんです(:_;)更新助かります…！ (2023年3月15日 6時) (レス) @page27 id: 61a9d4c254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：naka | 作成日時：2022年12月18日 23時
