ある日、突然…【Fischer's】 (ページ5)

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＿放課後＿(シルク宅)

『相談があるんだけど、いい？』

シ「ん？なんでもきくよ」

私は先程の美桜の言動について話してみた。

『＿＿っていうことがあったの』

シ「んー、それさぁ…」

『え、何かわかったの？』

シ「いや、多分なんだけど、その美桜って子はAの代わりにいじめられてるんじゃないかって…」

え、そんな……

シ「多分だから。あんま気に＿」

『…そうだよ。なんで気がつかなかったんだろう』

シ「…A？」

『私の、代わりにっ、いじめられてるなんて。本人に言える訳がないよね。ごめん、美桜…』

涙が溢れる、でもこんなところで流しては駄目だ。

あぁ、私はなんて馬鹿で屑なんだろう。

私なんかいなければ、美桜はそんな事される必要なんでなかった。

私の所為で、美桜は…

そう思うと、今こうしているだけでも私は私のことを嫌いになっていっている気がする。

私は立ち上がり、口を開く。

『私、行ってくる。美桜のとこに』

私がいじめられているとき、放課後も多々あった。

もしかしたら、まだ学校にいるかもしれない。

もしかしたら、今いじめられてるかもしれない。

シ「気持ちは分かる。でも、もう少し様子をみていた方がいいかもしれない」

様子をみるだなんて、その間にも、美桜の身体が、心が、ズタボロにされていくんだ。

『行くの！大事な友達を…ううん。心友を、見て見ぬ振りなんてできないっ。できっこないっ！！』

目に溜まっていた涙がボロボロと落ちる。

シ「分かった。Aが行くなら俺も行くから。大事な仲間の心友なら、たすけねぇ訳にいかねぇからな！」

シルクはそう言うと、私に優しく微笑みかけてくれた。

『……っ、ありがとう』

？「お取り込み中すいませーん」

シ「『へ？』」