透明な蝶02 ページ4
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東都水族館駐車場
黄色のビートルから降りた彼ら
死神様とその御一行
「 よーしチケット買いに行こーぜ! 」
「「「 おぉー!! 」」」
待ちきれずに先を行く3人と
それを追いかける大人
少し離れたところでその様子を見守る大人びた少年少女
行動には出さずとも2人の表情は彼らと同じ
朝の風に乗りゆらゆらと揺れる白はそれを見つめ立ち去る
「 ん? 」
「 どうしたの江戸川くん 」
「 …あ、いや何でもねぇ……それより…… 」
何かに気づき匂いを辿る死神様
江戸川コナン
その先に見つけたのは
「 ねぇねぇ大丈夫?お姉さん…? 」
「 え? 」
ボロボロの衣服を身にまとい遠くを見つめる女性
左右で色が異なるオッドアイの彼女
1人きりでベンチに腰をかけ、何をするでもなくどこかを見つめるだけ
そんな彼女に彼は声を掛けた
「 どうしたの?こんな所に1人で…お友達も居ないみたいだし…… 」
彼は1歩、彼女に近づき尋ねる
「 膝と手、それに頭も手当してあるね……スマホは壊れちゃってるし… 」
“ これ、ちょっと見せて ”
そう言って彼女のスマホを手に取り、調べる
画面は割れ、操作しても動かない程に壊れたそれ
彼女の状態からも何かに巻き込まれたという可能性がひしひしと伝わってくる
「 お姉さんはいつからここに居るの? 」
コナンに着いてきていた大人びた少女
灰原哀
今度は彼女がその女性に尋ねた
「 …え、っと…… 」
しかし、返ってきたのは曖昧な返事だけ
その後も色々尋ねたが結果は全て同じ
名前も何もかもが分からない彼女
「 ちょっと頭見せて 」
「 え、えぇ… 」
灰原が近くに寄り彼女の頭を診る
コナンは再び彼女のスマホへと視線を移し何かを考える
「 大した傷じゃないけど最近のものみたいね。
それに的確な手当がしてある… 」
「 たぶん、車に乗ってて事故にあい頭を怪我した…」
淡々と考えを述べ彼女に何があったかを明確にするコナンと灰原
結果、彼女は外傷性の逆行性健忘症
つまり記憶喪失だと灰原は言う
彼女に何があったかは大凡説明が着いたが、
まだ肝心な彼女自身のことが分かっていない
コナンは彼女に他の持ち物はないか、と問うとポケットから単語帳のような色のついた半透明なカードがでてきた
それを確認し考察するが
「 おぉーい!コナン!!灰原!! 」
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白猫 - ユルルさん» 無理しない程度に頑張ってください! めっちゃ応援します笑 (2020年6月5日 2時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
ユルル(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えるととても励みになります!!頑張ります!本当にありがとうございます!これからも是非この作品をよろしくお願いします! (2020年5月12日 17時) (レス) id: dd96143ce4 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とても面白いです! 続きが気になります! 更新頑張ってください! (2020年5月11日 21時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユルル | 作成日時:2020年4月11日 22時