透明な蝶16 ページ18
・
「 きゃああああッ!? 」
「 うわぁぁぁぁあ!? 」
「 ッな、何が始まったんだ!? 」
突然響く銃声、壊れ始める観覧車に園内は騒然としパニックに陥っていた
未だに暗闇に包まれているこの場所で目指す所は皆同じ
唯一、光のある水族館へと走る
そこは後に、巨大な鉄の輪に潰されることになるとも露知らず────
──── そんな中…
『 えー……水族館にいる、もしくは水族館へ向かってる奴らに告ぐ。巻き込まれたくなかったらもう1つの光の元へ全速力で走れ!! 』
“ 観覧車から離れろ! ”
怒鳴り声にも似た叫びが園内に響き渡る
その瞬間……
入場ゲートが光で照らされた
いや、入場ゲートのみ電気が復旧したのだ
『 皆さん急いで!入場ゲートの方へ!! 』
先程とは違う声が響いた後
時が止まったかのように動かなかった者達が新たな光を目指し走り出した
「 …何だかよく分からんが助かったな 」
「 本当ですね……僕達も誘導しましょう! 」
「 そうだな…行くぞ!高木くん、佐藤くん 」
「「 はい! 」」
「( …何だか懐かしい声だった気が…… )」
────────
────────────
「 ……安室さんッ 」
「 ほのかさん!こっちです!! 」
ところ変わって内部……
降りかかる弾丸を上手く避けながら安室と陽出は爆薬の回収をしていた
赤井に渡されたライフルケースの中に爆薬を詰めていく2人
「 くっ……このままじゃ間に合わない! 」
「 ……ッうっぜェ… 」
音の元の方を向き顔を歪めながら愚痴をこぼす
相当苛立っているようで口が悪くなる一方の陽出
────
────────
一方……
少年探偵団を助けに来ていた灰原は
途中、この騒動の中心であるキュラソーに会い共に弾丸から逃げていた
記憶が戻った彼女は組織に戻ることを拒み
自分に思い出をくれた少年探偵団を助け逃げようとしていたが、この攻撃によってなかなか実行できない
─────
─────────
……同じく内部
観覧車外に出て狙いを定め反撃をしようとしていた赤井だが
確実に落とせるポイントがスコープに映らない
そのため1度、内部に戻り弾丸を躱しながら様子を伺っていたが
「 !!………チッ 」
持っていた暗視スコープに瓦礫が命中
使えなくなってしまった……
─────
────────
そして、小さき探偵も雨に撃たれないよう観覧車内を走り続けていた
そんな中彼の眼鏡も……
50人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫 - ユルルさん» 無理しない程度に頑張ってください! めっちゃ応援します笑 (2020年6月5日 2時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
ユルル(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えるととても励みになります!!頑張ります!本当にありがとうございます!これからも是非この作品をよろしくお願いします! (2020年5月12日 17時) (レス) id: dd96143ce4 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とても面白いです! 続きが気になります! 更新頑張ってください! (2020年5月11日 21時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユルル | 作成日時:2020年4月11日 22時