透明な蝶14 ページ16
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「 !…アニキッキュラソーが乗ってやせんぜ!! 」
「 何ィ……! 」
観覧車の真上にはゴンドラを掴んだヘリ
その中にはキュラソー奪還の為動いていた組織がいた
停電によるパニックで手が負えない警察たちに気づかれず、怪しまれずに作戦を遂行し退散する筈だった
そう、筈だったのだ────
キュラソーが乗っていた筈のゴンドラには肝心のキュラソーが居なかった
それに気づいたウォッカは慌てた
だが、ジンは低く彼女の名を呟くと
「 ゴンドラを捨てろ! 」
彼の起こす行動は1つしかない──
─────
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「 っ!?(…ほんと容赦ないねっ!) 」
観覧車内部外部、どちらにも響く轟音
2度目のそれで塞いでいた耳を解放し、顔を顰めて前を見やるのは陽出
砂煙が晴れると目の前にはゴンドラ
ヘリが放したものだ
重力に逆らうことなく落ちたゴンドラは観覧車の中心部で止まった
ボロボロのそれの近くには2人の人物が倒れている
「 …ホームズ君、……と公安 」
ゴンドラに乗っていた2人
コナンの方に近づき彼を起こそうとする
名を呼び、体を揺すると数秒後……呻き声が聞こえた
「 ………っほのかさん!!? 」
「 お、元気だね 」
“ 良かった、良かった ”と呑気にしている陽出を見て未だに目を見開いているコナン
数秒後、漸く落ち着いたのか冷静に状況を把握する
「 キュラソーが逃げ出したんだ! 」
「 みたいだね…だから彼等は彼女も含め始末しようとしてるのかも…… 」
「 !?それじゃあじきに… 」
コナンが言葉を続ける前にその場に耳を
音の方に目を向けるとギリギリ空中で止まっていたゴンドラがずり落ちてきていた
このまま此処に留まれば下敷きになってしまう
「 っまずい!! 」
「 ホームズ君私はこの人を外の人達に預けてくるから 」
淡々と言葉を並べるが少し焦っているらしく早口で述べた後、公安の男を抱え走り出した陽出
「 !…頼むほのかさん!! 」
そう告げるとコナンも観覧車内にいる2人の男と合流するため走り出す
その数秒後には
2人のいた場所は無くなっていた
──────
──────────
「
『 分かったけど大丈夫なの!? 』
「 平気!あとその人公安!! 」
『 え?!マジで!? 』
『 お前は行かない方がいいな… 』
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白猫 - ユルルさん» 無理しない程度に頑張ってください! めっちゃ応援します笑 (2020年6月5日 2時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
ユルル(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えるととても励みになります!!頑張ります!本当にありがとうございます!これからも是非この作品をよろしくお願いします! (2020年5月12日 17時) (レス) id: dd96143ce4 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とても面白いです! 続きが気になります! 更新頑張ってください! (2020年5月11日 21時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユルル | 作成日時:2020年4月11日 22時