白布 賢二郎 ページ28
落とした本と触れた手はｰｰｰ
今年入学した白鳥沢学園高校。
ここはエスカレーター式の学校だから受験もツラかった。
それでもここに入学したのは理由がある。
図書館が県一の広さと量だから。
私はただ本が好き。
他に行きたいところも無かったし、本の為ならと頑張れた。
入学式が終わり顔合わせをして今日は１日自由時間だった。
私はチャイムが鳴るのと同時に図書館へ向かった。
ｶﾞﾀｯ
先客…？
あ、図書委員会の人か。
｢…１年生？｣
｢は、はい｣
｢…広いから迷子にならないよう｣
それだけ忠告、とでも言うかのようにその人は本を読み始めた。
ネクタイピンが青だから2年生だ。
綺麗な顔してるけど表情が硬そう…。
忠告してくれたしいい人なんだろうな、と思い、私は本棚へと目を向けた。
感激する程の量に自然と本棚へ歩き出した。
そして1冊の本を抜いた。
『 人生の勝敗 』
何となく１ページめくると文字として表されている風景や人物が私の中に流れ込んでくる。
そう、新しい本を読む時のこの感覚が好き。
また１ページ、１ページとめくる手が止まらない。
夢中になって読んでいると
｢…A｣
｢ひゃっ…！｣
いきなり名前を呼ばれ、肩をつつかれた。
驚きのあまり私は本を落としかけ、反射的に本を掴んだ。
しかし、その本を掴んだのは私だけじゃなかった。
｢わ、悪い｣
｢あ、いえ…その｣
私の手の上に重ねられた大きな綺麗な手。
初対面の先輩ということもあり何といえば良いのだろうか。
気まずい空気のなか、私は思い切って口を開いた。
｢あの、さっきなんで私の名前を…｣
｢ああ、ここ、閉まるから｣
｢そうじゃなくて、A、って…｣
｢…っ！苗字、読めなかった｣
私の苗字は雨水と書いて“ うすい ”と読む。
しょっちゅう読み方を聞かれるから納得した。
｢雨水Aです。うすい。忘れないでください。毎日来るのでよろしくお願いします｣
｢わかった…俺は白布賢二郎｣
あ、少しだけ笑った。
白布先輩とは長い付き合いになりそう。
だって、さっきから触れた手がずっと熱くてドキドキが止まらない…。
次の日、その次の日も私はその本を読む度にいつも委員会席にいる白布先輩を意識してしまうんだ。
(苗字が読めなかったわけじゃない)
(夢中になって本を読む横顔に見とれて…
思わず名前で呼んだんだ)
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塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 絵里さん» 何とっ！私よりも近い方が…！羨ましいですw (2016年3月17日 20時) (
レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 絵里さん» 発狂しましたか？！私はもう日課のやうにしていますw実はリク来た時のために、ととっておいた欄がありました！ホラーですね、了解です！ありがとうございます！無事、13歳になりました！ (2016年3月17日 20時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 因みに私の誕生日は国見ちゃんの誕生日の一週間前です！←どうでもいいwwww 要するに3月18日、明日っすね！wwwwww (2016年3月17日 17時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 返信遅れてすいません！やばいですやばいです！覚ちゃんがやばすぎで部屋で発狂してました←えっと、リクなんですがハイキューのホラーお願いできますか…？あ、あと遅くなったけど誕生日おめでとうございます！ (2016年3月17日 17時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 残り各校1人ずつなんですが…ほんとに私の推しキャラでいいんですね？！いいんですよね？！リク受け付けますよ？！ (2016年3月10日 7時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩キャラメル（□‐□）なのだよ | 作成日時：2015年11月22日 22時
