【HQ!!】 聖夜の下で告白を――

影山 飛雄 ページ39

伝え方ーーー


｢飛雄ってさバレーにしか興味ないだろ？｣

｢んだよ、いきなり｣

｢質問に答えようよ｣

｢当たり前だろ｣


はい、失恋決定。
バレーにしか興味がない飛雄はバレーが恋人ですか、はい、そうなんですね。

どんだけ片想い続けてると思ってんだよ…アホ。
何のために烏野受けたと思ってんだよ…バカ。
及川さん達にも青城来ないか、って言われてたのに…鈍感野郎。


｢何だよ…って、お前、何泣いてんだ？｣

｢泣いてねぇし！｣


飛雄を押し退け、私は教室から飛び出した。
ドンッと誰かにぶつかった。


｢ごめ…山口ぃ…！｣

｢A？！どうしたの？｣

｢あのバレーバカの脳無しが…｣

｢影山がどうかした？｣


これで伝わるってことは山口も思ってるのか、というのはスルーして事情を話した。


｢影山か…確かにバレーにしか興味なさそうだしね…｣

｢うわぁあ…やっぱりそうだよな…！｣

｢ご、ごめん！泣かないで…！｣

｢山口ぃー！｣


ベシベシと八つ当たりのように山口を叩いていると後ろからすごい轟音が…


｢A、来たよ｣

｢Aボゲェ！探したんだぞ？！｣

｢じゃあね｣


うわぁ、山口に見捨てられた！
飛雄から目を逸らし素っ気ない態度で口を開いた。


｢私に興味ないんだったら何処に行こうが私の勝手だろ？！私がどんな思いして今まで飛雄の隣に居たと思ってんだよ！アホ！！｣

｢アホ？…そのまま返してやるよ｣

｢はぁ？！｣

｢気付いてねぇのはそっちだろうが！お前が烏野行くつった時落ちらんねぇと思ってどんだけ勉強したと思ってたんだよ！｣

｢それって…バカじゃないの…｣

｢バカはバカなりにやってんだよ、気づけ｣


｢｢好きだ｣｣


どちらから共なく口を開いて告げた言葉。
喧嘩ばっかりだけど結果オーライってことで、無かったことにしてやるか。

繋がる心ーーー

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ボーイッシュ系女子ｶｶｶｶ((*ﾟДﾟ*))ｶﾜﾕｽ

灰羽 リエーフ→←二口 堅治

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