【HQ!!】 聖夜の下で告白を――

木兎　光太郎 ページ20

「うっわ！今日の星綺麗だなー！」

「っ…そうだね」


なんでそういうこと言うかな…。
バカなのは百も承知だけどあんたのことが好きな私からすれば爆弾発言だよ。
星が綺麗ですねの意味はあなたは私の想いを知らないでしょうね、なんだよ。
知らないのはどっちよ。


「ねぇ、木兎」

「ん？どうした？」

「月が綺麗だね」

「そうだなー！」


この単細胞、猛禽類、ミミズクヘッド！！
半泣きになりながらも私は木兎をじっと見つめていた。


「え！？何々、俺なんかした！？」

「してるよ！！いっつも期待だけさせといてそんな気はさらさらないくせに！！！」

「えぇー！？どういうことだよー！！」

「私は…っｸﾞｽ木兎のことが……好き、なの…ｸﾞｽ」


私が一生懸命伝えたにも関わらず、ピクリとも動かなくなった木兎。
好きでもないやつに言われたらこうなるよね。
もう、いいんだ。


「先帰る…え？」


私が踵を返して少し歩いた所で後ろからギュッと抱きしめられた。
木兎の鼓動が背中に伝わってくる。


「俺が先に言いたかったんだけど…」

「なに、それ…」

「俺も前から好きだったの！Aのこと！！」

「嘘…」

「ほんと！！」


その言葉を聞いて私は木兎の腕をギュッと握って泣いてしまった。
一度離れ、正面から抱きしめてくれた木兎はニッコリ笑っていた。


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解説

星が綺麗ですね→あなたは私の想いを知らないでしょうね
月が綺麗ですね→愛しています

木兎さんは知らずにサラッと言ってそうで天然って怖いな、と思いましたｗ

五色　工→←茂庭　要

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