忘れられない人___YG

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玄関のドアノブを押すと、




ｶﾞﾁｬｯ




ちょうど良く誰かが勢いよく外から引っ張り、
バランスを崩し誰かに倒れ込んだ。





「あっ、ぶね。」





ふわりと漂ういい香り、
この匂いが誰のだかすぐに分かった。




「ユンギ…」





今1番会いたくない人、







YG「話がある。」






少し低い声でそう呟く。
話ってなんだろ…
分かっているのに、
分かりたくない。





別れようそう言われる準備は出来てたはずなのに、
視界が滲む。





「私帰らないと…」




YG「ダメだ。」




ｷﾞｭｯ




「いたっ…」






強引に腕を引っ張られる。
痛いよユンギ…
もう全部が苦しくて辛くて痛い。




いっそ楽になりたい。




幸せになりたい。





ユンギといることが幸せなんだと思ってた、
楽しかった、
嬉しかった、
本当にあの時は誰よりも幸せだった。





もう無理なんだね、







ユンギがジユオンニと幸せならそれでいい、
それが、
私の幸せ、





なんてそんなかっこいい事言えないよ。

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