赤に染まるスパンコール【赤】 (ページ11)

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結局、大毅くんがそのまま私の部活にきた

あ、私は一応美術部
でも緩すぎて週一のペース

『これいつ描き終わるん？』

そう言って見せてくる大毅くんのお家にいる鳥の絵

「それ暇つぶし程度に描いてるからまだ終わんないよ」

『俺もなんか描く〜』

今日も多分私だけだろうしいいやって思いながら今度、作品として出す絵を描く

『見て〜！出来た〜！』

…絵心無さすぎでしょ

『あ…』

「え、ちょ…それっ！」

大毅くんが手に取ったのは私が流星くんから貰ったピン留め

『はいはい、こっち来んな』

大毅くんは色々やり始めたけど…

「まぁいいや…」

私は再び絵に集中して描き始めた

10分くらい経ったくらいで大毅くんは大きい声を出した

『見て〜！』

「ちょ、何して…！」

『お前には青なんか似合わへんから赤色にしてやったわ！』

「はぁあ？」

流星くんから貰ったのに…

ピンに付いてるスパンコールが青色から赤色に塗り替えられた

『お前は俺だけに興味持てばええねん』

なんて顔を赤くし私の荷物を持って美術室から出ようとする

『置いてくで』

「ちょっと待って…！」

私は大毅くんの後を追った