ミスター喋りすぎ！ ページ7
そうか、私はヴィランで
人間ではなかったんだ
ずっと、父親だと思っていた男も
私のマスター
人間に憧れた私がアースラ様の元へ行って
私の記憶を引き換えに
人間として生かしてもらったんだ
目を覚ますA
「やぁ、目が覚めたかい」
目の前には先程夢で見たMr.V
『おじさん…』
「あぁ、思い出した？」
『うん…
夢を見たんだ。』
「夢？」
『昔の夢。
私の父親…いや、マスターや
私が誰か』
そういい、震える手を必死に抑えるA
Aはヴィランであるにも関わらず
人間に憧れ
マスターである父親を裏切った
恐怖した。
こんなことならば、思い出したくなかったと
「何を怖がる必要があるんだA」
しゃがんで手を取り、Aの顔を覗き込むMr.V
『っ！
私は、マスターを…裏切ったっ
人間に憧れて
私を信頼して
この体をくれたマスターを
自ら、裏切ってしまった！
許されないことをしたっ』
涙が溢れ前が見えない
これから先がどうなるのか
そんなことで思考はぐるぐると回る
「なんだ、あの娘のようなことを言う奴だな」
また、どこからか声が聞こえた
見上げるとMr.Vの後ろにはさっきの男の人
それに加えて10人の男女
『さっきの…』
「A」
『っ、はい…』
「君のマスターは？」
『…ガストン様』
そう、Aのマスターは
美女と野獣のガストンであった
「(マリア)のマスターは怒っちゃいないよ」
笑いながら言うMr.V
『そんなことあるわけっ！』
「あるんだよ、A
何しろ、アースラが君の記憶を引き換えに人間のように生かすように頼んだのは彼だからねぇ」
『どういう…』
「彼は君が人間に憧れている事に気がついた
ヴィランズでありながら人間であった彼は
君の想いもしっかり理解していたさ
だから、彼はこう願ったんだ
"人間の恐ろしさを、身をもって体験させよう"
ってね。
なのに、君は恐怖しなかった
契約では人間に恐怖し逃れたいと願った時に
記憶と共にヴィランズの世界に戻ってくるという内容だったのに
リクルーティングに参加させると決まっていた君がいつまでたっても戻ってこないから
私が強制的にこちらの世界に引き戻したのさ」
驚いた。
全ては仕組まれていた事だったんだ。
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神來。 - 初めまして！この作品最近読み始めたのですが……もう最 ＆ 高です！もう愛読させていただきます！更新頑張ってください！ (2020年7月19日 10時) (
レス) id: 8f1de045bc (このIDを非表示/違反報告)
nai(プロフ) - あま夏みかんさん» あ、ごめんなさい！ヴェールにしてたつもりでした汗 (2018年11月2日 1時) (レス) id: e5bf13dfff (このIDを非表示/違反報告)
あま夏みかん(プロフ) - いてもたってもいられなくなったので正直に言います。ベールではなくヴェールです。訂正おねがいします！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 587acc1071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nai | 作成日時：2018年10月30日 3時
