【キヨ】毒舌執事。【実況者】

22　予定通り ページ23

「はあぁ」


キヨ「何、大きなため息ついて」


「昨日のデートが楽しすぎて…戻りたい」


キヨ「勝手に戻ればいいだろ」


「無理ですわよ！でも何であなた昨日休みましたの？」


キヨ「……体調不良？風邪っぽかったし」


「ふぅん？」



キヨ「ま、俺がいなくても楽しかったんならよかったんじゃね」


「まあね！とっても優しい方で笑顔も素敵で…」


キヨ「見事に惚れたんだな。笑える」


「笑えるってどういう意味ですの！本当に素敵な方ですのよ」


キヨ「はいー、惚気は終わりー。耳が腐る腐っちゃう〜」


「いくらでも聞かせてやるわ！あなたの耳が腐るまで！」



昨日のレトとのデートを終えた翌日

執事は体調不良から復活し、今日も私の世話を務めてる。



「レトと結婚できることが、すごく嬉しいですわ」


キヨ「そんなにかよ」


「だってあんな素敵な方と一緒に居れるなんて」


キヨ「だーからー。耳が腐るっていってんだろ」


「好きな人が出来ると誰かに話したくなってしまいますの！」



キヨ「はあ？そんなまな板みたいな胸して？」


「まな…！？そ、それは関係ないですわよ！！！」



キヨ「そんなで子供産んだ時母乳とか出るわけ？まな板なのに？？」


「う、うるさいですわよ！失礼ですわ！」



キヨ「おっとこれは失礼を」


「わかってんなら最初から言わないでほしいわ！」





「結婚式の予定が決まったんですのよ」


キヨ「お、いつ？」


「早くて一週間後ですわ」



キヨ「へぇ。この城でやるわけ？」


「そうでしょうね。もちろんあなたも出席しますのよ」


キヨ「うわめんど、お前の結婚式とかめんどくさ」


「なんですって！執事ならそれくらいやりなさいよ！」


キヨ「はああめんどくさっ。…ま、仕方ないか」



「私たちのための結婚式なのよ。楽しみ…！」


キヨ「そうだな、俺も楽しみ」


「あなたさっきまで面倒とか言ってませんでした？」


キヨ「人は数分もすれば気分が変わるもんなんだよ」


「結構な気分屋なのね、まったく」



キヨ「ビックイベントだな」


「そうですわね！私の人生でも！」



キヨ「…ついにこの日を待ってたんだ」


「…えっ、なんて？」



キヨ「あ？何も？」


「え、でも今待ってたって」



キヨ「空耳じゃね？」


「そうなのかしら」



キヨ「そうだろ」


「…？」




待っていた、何を？

気になるけど、それ以上は聞かなかった…

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