・ ページ9
.
＜ナレーション＞
『……今から5年くらい前、
WESTさんがデビューした頃からの話です。
あの時、ここにいるみなさんもご存じの通り
今はKing&Princeとして活動する平野くんと
永瀬くんが東京へと活動拠点を移しました。
実はその時、私にも東京への移動の話がありました。
……当時は悩みました。
それが何を意味するのかはあまり理解しないまま
一時は東京行きを決意したこともありました。
でも、そんな中でやはり自分だけでは決められんくて
私は、と……白壁くんと京都のヤンキーくんに
相談しました。どうしたらいいのか。と
そこでヤンキーくんはAの好きなように
しなさい。って言ってくれました。
しかしその時白壁くんは私に行くな。と言いました。
何故か分からんくて聞いたらそこで初めて
私に辞めるということを話してくれました。
"俺と紫耀が居らんくなったら誰が
あいつのそばにおるんや。"って言って
彼は私を止めました。止めてくれました。
あの泣き虫で甘えん坊な先輩の横に
いないといけない。なんて生意気なこと
考えて、私は関西に残りました。』
そこで柏木はふと両袖を覗いた。
視線の先には驚きを隠せない表情の
関西Jr.の面々が。
『次に東京から声がかかったのは
1年半ほど前……King&Princeのデビューの時です。
その時はこういわれました。
"King&Princeとしてのデビューもしくは
柏木Aソロでのデビューを考えてほしい"
というものでした。
デビュー。初め聞いたときは正直嬉しかったです。
でも私の中でKing&Princeとしての
デビューは最初から除外されていました。
あの、出来上がってるグループに入る勇気が
私にはなかったから。
残された選択肢はソロデビューか関西に
残ることの2つでした。
そこで私はまた関西に残ることを選びました。
……怖かったんです。
ファンの中には紫耀と廉くんが東京に行って
裏切り。と感じた人がいるのも知ってます。
だから、怖くて怖くて仕方なくて。
1人で東京に行く度胸なんてなかった。
……それにやっぱり関西Jr.から
誰かと一緒にデビューがしたかったから。
それが、2度目の東京行きの話です。』
柏木の息継ぎさえ響き渡るほど
松竹座は静まり返っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しげつぐ。 - 菜緒さん» はい！個人的にすごく気に入ったのでこれからも読ませていただきます！「一番近くて遠い人Joe.F」を読ませていただきました！すごく面白かったです！更新 頑張ってください！ (2019年4月3日 23時) (
レス) id: 398d076629 (このIDを非表示/違反報告)
菜緒(プロフ) - しげつぐ。さん» よければ今後も読んでいただけると幸いです。改めて本当にありがとうございます！ (2019年4月3日 21時) (レス) id: 2adbe21db0 (このIDを非表示/違反報告)
菜緒(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて驚きました。私自身謙ちゃんが大好きで最後の最後まで信じられませんでした。ですがこうやってお話にすることで自分の気持ちが晴れればと思い書いたものがしげつぐ。さんに届いたのは凄く嬉しいです。 (2019年4月3日 21時) (レス) id: 2adbe21db0 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 今、全部読ませていただきました。朝田くんはもちろん、安井くんは一番最初に好きになった人で、関西ジャニーズJr.を知るきっかけになった人なので実感が湧かなかったです。でも、このお話を見て悲しんでる場合じゃないと思わせてくれました。ありがとうございました。 (2019年4月3日 19時) (レス) id: 398d076629 (このIDを非表示/違反報告)
菜緒(プロフ) - 史那さん» いえいえ！こちらこそ分かりにくくてすいませんでした( ﾉ;_ _)ﾉ (2019年4月2日 22時) (レス) id: 2adbe21db0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜緒 | 作成日時：2019年3月23日 6時
