【なんで】親友に別れ告げたら彼奴になった【私が？】 (ページ29)

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貴「第26話　その後のキャラバン」影飛【染岡の奴、相当イラついてんな。】貴「まあまあ、仕方ないよ。」ページ29

やべぇ、楽しみすぎて寝れねぇ。しかも染岡の隣だから染岡と土門のやり取りも聞こえたしな…考えが頭の中を飛び回って寝れねぇ。
A「……。」
染岡「なぁ、南雲。」
A「なんだ、染岡？」
なんだろう？
染岡「お前は、豪炎寺がいなくなったことをどう思うんだ？」
A「それは…豪炎寺がいなくなったことは嫌だ。でも、豪炎寺が去ったのには訳があったんだと思う。」
染岡「…そんなんでいいのかよ。雷門のエースがいなくなったんだ。」
A「…会って数日の俺に何かできたか？俺が何を言っても、豪炎寺の意志は変えられない。だから、俺は…行ってこいって言ったんだ。」
染岡「……。」
A「俺だって嫌だ。でも、どうにもならない。染岡の気持ちも分かる。でも、豪炎寺の大事な人を思う気持ちも分かるんだ。俺は…無力だよ。」
染岡「南雲…。」
俺は、大事な人を悲しませた。だから、豪炎寺が俺に託したこの雷門を守る。それに、士郎とアツヤだって…守ってみせる。
　ピリリリ
ん？携帯の着信音か？搭子のか？
搭子「えっ、パパが見つかった⁉」
あ、これか。結局会いに行くんだよな。
影飛【なんだっけ？搭子の父親って。】
A(総理大臣だよ！)
っていうか、話がオートで進んでいるし。やっぱこの2人は似てるな。
円堂((ﾁﾗｯ(搭子を父親に会わせたいな。)
A((ｺｸｯ
円堂が目で訴えてきたし。こういう時に心の声が聴こえるのは便利だな。

－寝静まったキャラバンにて－
A(影飛、起きてる？)
影飛【お前が起きてて俺が寝てる訳ないだろ？】
A(そうだな。…零と水奈は元気だろうか…。)
影飛【きっとな。A、辛かったら言えよ？人格だけど、相談はのれるから。】
A(ありがと、影飛は優しいね。)
影飛【あったり前だろ？A以外、誰を大事にしろってんだ。】
クスリと笑みがこぼれる。ただ単に嬉しかった。
A(お休み、影飛。)
影飛【ああ、お休みA。】
A(晴矢でもいいよ。)
影飛【分かった、晴矢。】
不思議と、影飛と話した後はぐっすり眠れた。