【なんで】親友に別れ告げたら彼奴になった【私が？】 (ページ27)

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貴「第24話　きっと…」染岡「……。」貴「染岡、きっと戻ってくる。」染岡「…そうだな。」ページ27

円堂「豪炎寺！豪炎寺、お前…ほんとに行っちゃうのかよ、ほんとにこのまま行っちゃうのかよ！…あいつらに負けたままで、悔しくないのかよ！学校めちゃくちゃにされて、仲間をあんな目にあわされて！豪炎寺！」
A「……。」
なんて言えばいいのだろう。分からない…
豪炎寺「…すまない、円堂…晴矢。」
A「！」
今、名前…
豪炎寺「俺はお前達とは戦えない。」
豪炎寺…。
円堂「豪炎寺…」
あれ、豪炎寺の目に何かが溜まってる…。そのまま豪炎寺は夕日の方を向く。豪炎寺の目から、涙がこぼれる。豪炎寺が歩き出す…
A「…行ってこい、豪炎寺！」
豪炎寺「！」ﾋﾟﾀｯ
円堂「晴矢…？」
豪炎寺が足を止める。
A「だけど、必ず帰ってこい！お前は雷門のエースストライカーだからな！」
豪炎寺「！…晴矢、雷門を頼む。」
A「ああ！」
豪炎寺は去って行った…。
A「豪炎寺…。」
円堂「晴矢…！」
目に涙が溜まってる、喉がキュッって締まる。今、泣きそうなのが分かる。
円堂「晴矢…」
A「えんどう、行こう。」
円堂「！…ああ。」
俺と円堂はイマズマキャラバンに向かった。
影飛【大丈夫か、A？】
A(影飛、これで良かったのかな。)
影飛【……。】
A(どれが正解なのか、分からないよ。)
影飛【A、大丈夫。正しいことをしている。豪炎寺がいなくなるのは避けて通れない道だったんだ。】
A(…ありがと、影飛。)
円堂「晴矢？大丈夫か？」
A「ああ、大丈夫だ。」
円堂「そうか？ならいいけど。」
あいつら、なんて言うんだろう。少し心配だな…。
目金「！円堂君、南雲君。」
一之瀬「円堂、豪炎寺は？」
円堂「行っちまった。」
A「…」
ここは、様子を見よう。
染岡「なんで止めなかったんだよ！」
違う、円堂は止めようとした。でも、止められず豪炎寺は去って行った…。
円堂「あいつは、絶対戻ってくるよ。」
うらやましい、豪炎寺には信じて待ってくれる人がいる。俺にも士郎とアツヤがいるけど…もう、零と水奈には…会えないんだ。
土門「なんだよ、豪炎寺の奴1人でゲームセットかよ。」
円堂「違う、別れはゲームセットじゃない。出会いのためのキックオフだ！」
…本当に？死を通した別れは本当に出会いのキックオフか？確かに沢山の人と会った。でも、2度と会えない仲間もいるんだ。俺…私と、零と水奈のように…。