【wrwrd!】転生したら、主役に愛されたんだが？

※ ページ38

「…頬に傷、出来とる。足もちょっと引き摺っとるから、怪我したやろ。」


『…少しナイフで切り付けられて。』


「はぁ！？嘘やろ…取り敢えず、しんぺい神とこ行くか…」


トントンさんがそういうと、浮遊感に襲われる。えあ、これって…


『ちょっ、待って、待ってください。お姫様抱っこは止めましょ、重いですから、重いですから！！』


「いや、軽いから平気やし、歩いてて傷口開いたらダメやろ。」


うぅ、サラッとイケメン発言…っ
でもまぁ、少し足は痛かったからありがたいっちゃ、ありがたい。


『…ありがとうございます。』


多分、謝るよりかはお礼の方が大事だったりするだろう。

トントンさんは「おん。」と一言呟くと、「歩くで。」と声をかけてくれた。

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「…傷も残らないだろうし、大丈夫だよ。」


しんぺい神さんの見事な手つきにより処置が施され、傷も残らないと言われて安心してるAです。


「あのねぇ、Aちゃんはか弱いんだから、逃げることも考えなさい。」


しんぺい神さんにそういわれ、『うっ』とつい声が漏れてしまう。


『で、でも護身術ぐらいなら…』


「護身術じゃ太刀打ちしきれないでしょ。」


ポンポンと頭を撫でるしんぺい神さんに、『でも…』と繋げたが流石に凄まれて何も言えなかった。

その時、コンコンとノックの音が聞こえる。トントンさんが立ち上がりドアを開くと、見知った金髪二人にさっき一緒に踊ったお兄さん。それからJKお兄さんにその付き人の大和男児、小さなホビットさんまで居た。

計6人、生徒会の半数居るのでは…。

後ろの方にはユイとコユキ。二人も必死の表情だったから、心配してくれたんだろうなぁ〜！！


「A、大丈夫なん！？」


『こ、コネシマさん！大丈夫ですよ。』


ワッと寄ってきたコネシマさんに、そう伝えると「よかったぁ…」と手を握ってブンブンと振り回してくる。


「Aさん、どこ切られたん？痛くあらへん？」


『あっと、頬を一ヶ所、足を一ヶ所。深くないんで痛くないですよ。』


心配そうに見つめてくるシャオロンさんにそう返すと、「無理せんといて。」と返された。


『…沢山居ますね。』


「なんでこんなに一気に来たん…。」


トントンさんはすっかり呆れ顔だ。全く、なんなんだこの人たちは。

というか、ヒメカは一体全体何をしているんだ。実は、この場にいない人たちのルート目指してたり？でも動向的に逆ハールートだよな…

※→←25:ひぇ、怖。

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shp「…ん？あ、開いてくれたんっすね。ありがとうございます。…また見てくれると嬉しいです(ﾎﾞｿｯ)」

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