※ ページ35
「吊るす。」
真顔でそう言い放つグルッペンさんに「おっと、助けてくれ。」と引き攣った顔でこちらをじっと見てくるシャオロンさんに、僕は全力で目を背ける。
…シャオロンさん、尊い犠牲だったよ…
「まぁ、今はパーティーだから、吊るすことはしないが。…そうだ。
なぁ、A。私と踊ってくれないか？」
そう言って、童話の王子様のように片膝立ちで手を差し出すグルッペンさんに、僕は困惑して辺りを見渡す。
周りの令嬢様からどよめきの声が聞こえる。
そりゃそうだ。
パーティーでは一般的には、他の人と踊った令嬢には自分から申し込みをしないのが普通だ。
そして一番重要なのが、自分よりも地位が下の者には申し込みをしに行かないという点だ。
これはきっと貴族のプライドとか言うものだと思う。
という事でグルッペンさんは今、自分より下の立場の、しかも他の人と踊った令嬢に申し込みをしているのだ。
呆然としていると、グルッペンさんは「どうだ？」と余裕綽々とした表情でこちらをじっと見てくる。
僕がは腹を括って返事をしようとしたとき、「グルッペン。」と声がした。
「こら、Aちゃん困らせちゃアカンやろ。」
そこにはオスマンさんが立っていた。
『オスマン様…！』
僕がそう呟くと、明らかに不機嫌そうな顔になるグルッペンさん。
「…まぁ、オスマンの言うことが正しいな。…じゃあまた次回のパーティーで、踊ってくれるか？」
そんなことをイケメンな顔で言われてしまってはたまったもんじゃない。
それに空気的にも『はい』と言わなければ…色々終わるだろう()
『是非、またの機会があればお願いいたします。』
膝を折ってお辞儀をする。そして僕は中庭の方に向かって一直線に歩きだした。
ーーーーーーーーーーーーー
『ふぁ、怖かったぁ…』
中庭に着いた途端、力が抜けそうになる僕。いやぁ、大変だ大変だ。
「…ひっぐ、グス、うわぁぁぁん！！」
『ロリの泣き声っ！？』
泣き声が聞こえ、つい反射的に声に出してしまう僕。いや、そういう趣味では…
声のする方に歩きだすと、そこには女の子がいた。
薄水のドレスがとても可愛らしいその子は、ベンチに座ってボロボロと涙を溢していた。
『ねぇ、どうしたの？』
ベンチの前に来て、ドレスの裾を汚さないようにしゃがむ。その女の子は「ひゃっ！」と驚くも、こちらに気がつくと「誰？」と首を傾げた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーメンバー
shp「…ん？あ、開いてくれたんっすね。ありがとうございます。…また見てくれると嬉しいです(ﾎﾞｿｯ)」
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ナゴ(プロフ) - りりぃさん» ありがとうございます…！！！神じゃないです(真顔ーん)是非、是非これからもよろしくお願いします！！！ (2022年4月24日 13時) (
レス) id: 1c2ddbe29e (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ - グハァｯ_:(´ཀ`」 ∠): 好きです() 神ですね(確定事項) (2022年4月23日 22時) (レス) @page50 id: 8c904fdfcc (このIDを非表示/違反報告)
ナゴ(プロフ) - ゆずはさん» ありがとうございます！！！登場キャラみんなと続編まで失踪せずに続けられるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月16日 15時) (レス) id: 1c2ddbe29e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは - htさんの回めっちゃほんわかしてて可愛いです！(？)続編決定おめでとうございます！！これからも夢主ちゃんや親友ちゃん、wr／wrさんのお話し楽しみにします！！ (2022年4月16日 10時) (レス) @page50 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
ナゴ(奈檎)(プロフ) - ゆずはさん» はっ、ありがとうございます！！knさんのセリフ、どうしようかなと結構悩んでいたので喜んでいただけてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！！ (2022年3月12日 8時) (レス) id: 1c2ddbe29e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナゴ | 作成日時：2020年3月23日 16時
