【wrwrd!】転生したら、主役に愛されたんだが？

10:親友を助けたかったんですけど、嵌められました。 ページ13

『…お試し期間、来週から一週間。……どうでしょうか？』


これも親友を助けるためだ！引き受けてやろう。ただし、一週間だがな！それに来週！
…親友に甘いな僕。


「ほう！引き受けてくれるか。来週一週間なら丁度良い。体育祭の準備期間だからな。」


…え？体育祭早ない？マジかよ。
原作でもそのツッコミ入れた記憶があるわ。


「じゃ、自己紹介してくれるか？」


トントンさんが自己紹介を促す。


『…1-B、A・リュフォートです。よろしくお願い致します。』


向こう側ではユイが小さくガッツポーズしている…やっぱ嵌められたのかよ！！

でも入るっていったからには、ちゃんとやらないとな…。


「あ、すいませんっ！遅れました！」


ドアがガチャっと音をたてる。ドアの向こう側には…ヒロイン、ヒメカちゃんが居て、申し訳なさそうにこちらを見ている。
そんなヒメカちゃんに対して少し不信感を抱いてしまった。申し訳なさそうな顔を作っているような…まるで好感をもってほしいような表情をしている気がしてたまらない。
まぁ、きっとこれも僕の思い違いだろう。


『あ、フォルノラーレ様。ごきげんよう。』


小さくお辞儀をすると、ヒメカは僕の方にダーッと駆けてきた。


「そんなフォルノラーレ様、なんて言わなくって良いよ！だって私たち、友達だし！」


…はい？え、友達ってあの？僕、君と友達になった記憶無いが…。
君と友達は一番控えたいやつ、やめて。
僕、彼らと仲良くなりたく無いんだけど！！


「トントンさん！取り敢えず、説明したらどうです？」


ユイナイス助け船！
僕はユイに小さな…いや、口パクで「ありがとう」と伝える。
するとトントンさんはチラッと僕の方を向いて、


「あぁ、せやな。取り敢えず、紹介せなあかんな。」


と言い、ヒメカの方に向き直った。
しばらく僕の生徒会についての話が続く。


「…ふーん。」


うん、なんか興味無さそう！友達ならもっと喜んでよ！
するとヒメカは僕の方に駆け寄ってきて


「どうして…あんたは私と友達になるんでしょ？それに、なんであんたも生徒会入ってんの？あいつらもよ。とにかく、私がヒロインだから。せいぜい格の違いを見ればいいわ。」


そう僕だけに聞こえるぐらいの至近距離でいった後、「鬱さ〜ん！」と言って駆けていった。

えぇ…？ヒロインってあんな性格？
…まぁ、そういう子も居てアリだし、もしかすると取られるかも、って焦っちゃったんだね！うん！

11:放課後、僕と遊び行かへん？とまたナンパされました。→←9:生徒会の特権ってやつ。

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