お世話 ページ38
「……熱出したら、体が熱くなっちゃうじゃないですか」
「ん？ あぁ、それがどうした？」
「そ、そしたら……結構、汗かいちゃうじゃないですか」
「……あぁ、なるほど」
何かを察した様子で頷いた霊幻さん。
私はチラリとモブくんに目を向けて、羞恥心でいっぱいになりながら言い放った。
「わ、私、汗臭いと思うんですっ」
なので、あんまり近づかないで頂けたら……と、距離を取るが、霊幻さんは気にせず私の方へ歩いて来た。
そして、すんすんっと鼻を動かす。
「？ 別に臭くねぇよ、お前」
「なっ……じょ、女子中学生の体臭を嗅がないでくださいっ」
「でも本当に、においしないよ？」
「も、モブくん……！」
いつのまにか目の前にやって来たモブくんも、平気そうに答えている。
う、ううん……子どもは嘘を吐かないって言うし、じゃあ大丈夫かな……。
でも、モブくんって優しいから気を遣ってくれている可能性も……！
「そんな事いいから。 とにかく食えよ、お粥」
焦る私にお構いなく、お粥をスプーンですくって差し出してくる霊幻さん。
私は「お粥くらい自分で食べれますよ……」と呟きながら、ぱくりとスプーンを咥える。
少し塩味が効いたお粥が、とろりと舌を這う。
む……美味しい。 インスタントもなかなかやるな。
目を閉じて、噛み心地の無いお粥をモグモグと味わった後、もう一度口を開く。
「あー」
「はい」
「ん……」
程よい温度のお粥が、再度口内に入れられる。
んーっ、やっぱり美味しい。
味付けは塩だけで、具材も無いのに……。
空腹だから美味しく感じるのかな、なんて考えつつ口を開く。
「霊幻さん、もっと……」
と、そこで目を開いた。
目の前でスプーンを差し出していたのはモブくんだった。
「はえっ！？ ……も、モブくん」
「おねえさん、おいしい？」
「う、うん。 美味しいよ」
い、いつのまに霊幻さんとバトンタッチしたのか。
耳を澄ましてみると、コンロの方からカチャカチャと洗い物をしている音が聞こえる。
「おねえさん、あーん」
「へっ！？ あ、あーん……」
「ふふ、どうしてそんなに慌ててるの？」
おかしそうに微笑を浮かべるモブくん。
私はごくんとお粥を飲み込んで、頰をぽりぽり掻いた。
「い、いや……なんでもない」
ただ……小さい子にお世話されるなんて、ちょっとムズムズする。
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オトナノジジョウ(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 私もきな粉餅が一番好きです！！餅×きな粉の組み合わせが最高すぎて…！ダメだ語ってしまう！とにかく２０１９年ありがとうございました！いつもコメントをくださり、本当、どれだけ励みになったことか……！続編でも頑張ります！ありがとうございました！ (2019年12月29日 20時) (
レス) id: aad4b6e5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - 今年も残すとこら本当にあとわずかになりましたね〜。分かります。餅食べたいですよね！ちなみに私はきな粉餅がすきです！←聞いてない。本当に毎回毎回素敵なお話の更新お疲れ様でした！本当に読むのがとっても楽しいです！続編おめでとうございます！では！さよなら！ (2019年12月29日 0時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
オトナノジジョウ(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» ね！見に行きたいですよ本当に！私が行ったら夢主ちゃん以上に暴れ回るに違いないですが…笑。そして花沢くんに怒られるのが目に見える。どんな競技を出そうか悩み中ですが、更新頑張ります！素敵なコメントありがとうございました！！ (2019年12月16日 19時) (レス) id: aad4b6e5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - 本当に毎回更新お疲れ様です！素敵なお話を読ませていただいてとっても嬉しいです！無理なさらずにまた更新頑張ってください！今回もお話とっても素敵でした！ (2019年12月16日 17時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - わぁ〜良いですねぇ〜！めっちゃ見に行きたいです運動会！((だが今は真冬である。そして寒い、辛い← 花沢君の運動会とか楽しみすぎてワクワクしますね！分かるよ夢主ちゃんその気持ち！← お話もっと楽しみになりました！競技楽しみです！続きます↑ (2019年12月16日 17時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オトナノジジョウ | 作成日時：2019年6月1日 13時
