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亮「おはよ〜」
朝のワイドショーの仕事がない休日の俺の朝はのんびり。あ、雪下家次男の亮平です。気象予報士の資格を持っていてお天気キャスターのお仕事をしています。
涼「おはよう、ちいにい。コーヒー飲む?」
亮「おはよう、涼太。貰おうかな」
涼太が淹れてくれたコーヒーを片手に、ソファに座り新聞を広げるのが休日のルーティーン。
新聞に目を落としながらコーヒーを啜れば、どんっ!と足に軽い衝撃。
こんなことするのは決まってる。
大「ちぃちゃ、おはよ!びっくいした?」
亮「ふふ、びっくりしちゃったあ。だいちゃん、おはよ」
新聞の隙間からこちらを見上げて、「びっくりした?」と首を傾げ問いかけてくる天使…もといだいすけ。
これさ、ちょーかわいくない?いっつも思うんだけど、ほんと可愛いんだよね。
辰「ちぃにいちゃ、おはよぉ」
だいちゃんの頭をよしよしと撫でていれば、くいくいっと服の裾をひっぱる小さい手。もう1人の天使の登場です。
亮「たっちゃんもおはよう、まだ眠そうだね?」
辰「ねんねないも、ぱーぽーみうの…」
今にも寝そうな顔でふるふると頭を振りながら、大好きなパープルをみると頑張るたっちゃん。
朝から可愛いの過剰摂取で、鼻血が出そうです。
涼「ちぃにい…、顔がだらしない」
キッチンから呆れたような顔でそういう、すぐ下の弟の涼太。
でも知ってるんだぞ、お前だって双子と話してる時顔がデレデレになってること。
涼「…ちいにい、変なこと考えてないで早くご飯食べたら?」
亮「変なことなんか考えてないよ!ただ、涼太だってデレデレしてるじゃんと思っただけ。」
涼「そりゃ、こんな可愛いふたごみててデレないほうが難しくない?」
亮「はは、たしかに。」
ふと、先程まで座っていたソファに目を向ければよじよじとソファによじ登りテレビの前で30分後に始まる戦隊モノに向けてスタンバイしている双子。
たっちゃんは、だいちゃんに寄りかかって寝の体制に入っちゃってるけどね。
そんな2人を眺めながら食べる我が家のシェフの朝ごはんは、世界中のどんな料理より美味しかったりする。
ふふ、羨ましいでしょ。
亮平と双子の朝。 fin
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作者名:たっちゃん | 作成日時:2020年10月21日 19時