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必死に天さんの手を振りほどこうとしたが、彼は逆に手の力を強めた。
「嘘はついてないよ。僕の養父だってそうやって僕のことを家族と引き離してゼロを超えるアイドルにするために養子にした。それに、君のお義母さんもかなり疲れていたようだったし、すぐに了承してくれたよ。」
「そんな･･････！」
ああ、私は本当に母に捨てられてしまったんだ。1番考えたくなかったのに。1番知りたくなかったのに。薄々、気付いてはいた。日にちが経っても母はメールの一つも送ってこなかったし、電話にも出なかった。私を借金を返済するために売ったことを後ろめたく思っているのだろうか。
パズルのように少しずつハマっていくピースに比例して私の疑問も解けていく。
こんなところに放り込まれて、どうすればいいのだろう。流れる涙は頬を伝って私の手の甲に落ちた。
「泣かないで、愛花。」
優しく涙を拭われる。触れられるだけで怖いのに、手のひとつも払うことが出来ないほど、私は弱いのだ。
「そういえば、今日はどうしてここにいるのか話してなかったね。朝言ったことは嘘だよ。ロケもない。今日はオフだ。ドアもわざと開けた。」
「なんで･･･。」
「愛花に僕のことを教えてあげたかったから。夫婦の間に秘密だなんて、嫌でしょ？ ほら、僕のコレクションを見せてあげるよ。この棚のアルバムも全部愛花の写真だよ。」
そう言って天さんは立ち上がるとアルバムを一つ手にして私の隣に座った。嬉しそうにアルバムを開いて一つ一つの写真の説明をする。全部自分の写真なのに、どうして当事者の私よりその時のことを覚えているんだろう。
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まるたちばな(プロフ) - レミーナさん» 難しかったですかね笑 そんなハッキリとしたオチというものはなくて、結局主人公は天から逃げられないし、天も主人公が周りと関係を持つならなんとしてでも切ると言った感じです？笑 (2020年1月20日 2時) (
レス) id: de1186ee03 (このIDを非表示/違反報告)
レミーナ - オチが掴めなくなった私はやばいのかも (2020年1月19日 22時) (レス) id: 1f3578b759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるたちばな | 作成日時：2019年7月7日 0時
