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高校2年の夏、私は母の口から出た言葉に耳を疑った。
「お母さん、どういうこと？」
「だから、愛花は高校を卒業したら結婚するのよ。」
「意味わかんないよ！！ 誰と？ 大学は？！」
「意味なんてないわよ。あなたは高校出たら大学には通わなくていいわ。」
「何それ？ ちゃんと説明してよ!!」
言いたいことだけ言ってそのまま席を立った母にその時は何も言わず、母も冗談を言ったのだとその事は忘れかけていた。
しかし、１年後私は大学に通うことは無かった。
「本当だったなんて･･････。」
「当たり前でしょう。今日から家を出て相手の方と暮らすのよ。料理も洗濯も掃除もしっかりやるのよ。」
「ねぇ、本当に理由を教えてよ。私が大学を通うことを諦めてまで知らない相手と結婚しなきゃ行けない理由。」
「･･････いいから。電車が来るわよ。大きな荷物は向こうに送っておいたから。じゃあね。」
「お母さん！！」
母は1度も振り返ることはなく駅をあとにした。
私は仕方なく相手の家に向かうため電車に乗った。
流れる窓の景色を見ていると、頬に涙が伝った。私は母に捨てられたんじゃないだろうか。なぜ、皆とは違う道に行かねばならないのか。
きっと、急なことで不安になったのだろう。涙はとまらず、必死にハンカチで隠した。
真っ赤に泣きはらした目元を気にしながらも、ようやく相手のいるマンションに着いた。
しかし、部屋の番号が分からないのにこれからどうするべきなのだろうか。都会の中心部から少し外れたところにある高層マンション。下から見上げるが、一体何階あるのだろうか。上からの景色はどんなだろうか。
しばらく、マンションを見上げていると小走りでこちらへ近づく足音が聞こえた。目線を下げるとマスクにメガネに目深にかぶられた帽子。私より身長も高く、スラッとした体型の男の人がこちらへ来ると、私の目の前でピタリと止まった。
「藤宮 愛花さん？」
「は、はい。」
「そう。じゃあ、ついてきて。」
そう言って目の前の高層マンションへと向かう男性が、私の結婚相手だということだろうか。さりげなくキャリーケースを持って行ってくれるという優しさは見えたが、顔が見えないのは不安だった。
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まるたちばな(プロフ) - レミーナさん» 難しかったですかね笑 そんなハッキリとしたオチというものはなくて、結局主人公は天から逃げられないし、天も主人公が周りと関係を持つならなんとしてでも切ると言った感じです？笑 (2020年1月20日 2時) (
レス) id: de1186ee03 (このIDを非表示/違反報告)
レミーナ - オチが掴めなくなった私はやばいのかも (2020年1月19日 22時) (レス) id: 1f3578b759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるたちばな | 作成日時：2019年7月7日 0時
