あなたがいたから (ページ49)

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岩田side

「A、まだ来ないの？」

「さすがに遅くないか」

『俺たちのせいじゃないんですか？』

「は？」

『今まで、何があっても遅れたことなんてなかったのに1時間も遅れてるんですよ。』

「それは……」

「とにかく、HIROさんに報告しよう。
なんかにまきこまれたり、事故かもしれないから」

「そうですね……」

みんな、逃げてるだけだよ

どう見ても悪いのは俺らじゃないか

なんで、そこから目をそらすんだよ

直人さんと直己さん、もうHIROさんのとこ
行っちゃったけど

自分達の心配をしてるのか、

Aの心配をしているのか

どっちかわかんないよ………

ガチャ

『HIROさん………！？』

「Aが来てないんだって？」

『はい……』

「めずらしいな。なにかあったのかもな。
心配だな。とりあえず、連絡するから」

「お願いします」

プルルルル

音は変わることなくずっと鳴り続いた

「でないな………」