33 ページ33
、
はー、
やっと家ついたー
って、なんでこんなとこに血ついてんの
服で隠れてたから気づかなかった
あいつの血?
でも、服の下だし、違うよな
え、私に血じゃん
引っかき傷あるし
いつこんな傷できたんだ?
全く気づかなかったんだけど笑笑
『ともや、ただいま』
今日はね、いろいろあったんだよ
ひとりになっちゃうかもしれない
ま、いいんだけね
ともや、あなたに会って話したいことが
たくさんあるんだよ
なんでいないんだろね
プルルルル
だれ?こんな時間に
またしんじゃん
『はーい、なに?』
「あ、A、もう家?」
『そーだけど』
「インスタ見た?」
『インスタ?誰の?』
「三代目の。全員のやつ」
『見てないよ。またなんかあげてた?』
「見てないなら、今すぐに見ろ!はやく!」
『もー、焦らせないでよ』
『は?何これ』
「誰のみた?」
『今、臣くん』
「とりあえず、全員の見て」
そこには、裏切られた
悲しい、なんでって思う
信じてた人に裏切られるのは辛いとか
そんなことが書いてあったって
飲みに行ってた時の写真付きで
今日、その事について話してましたって
隆二くんも健ちゃんもエリーも
なんか、こっちが裏切られた気分だよ
「おーい、A、聞こえてる?」
『え?ごめん。聞いてなかった』
「A、俺は裏切らないからな」
『え?』
「あの時、約束しただろ?
何があっても、俺はお前を裏切らない。
お前も俺を裏切らない。
だから、ふたりの間で嘘はなし」
『したね。覚えてるよ』
「当たり前だろ笑笑」
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nagonago | 作成日時:2019年3月20日 8時