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先日決めたデザインをパターンにするために勇利の身体の寸法を測り、それに沿ってパターンを作る。
そして完成したパターンをカタチにしてもらうためにメールを両親に送る。
すると間も無くメールの返信ではなく直接電話がかかってくる。
「はい。もしもし」
すると、電話先は父親でパターンを見た上で実際別の布でカタチを作ってみるので実際目で見てそこで微修正してほしいとのこと。
実際仮縫いなどをするのはおじいちゃんなのだが……
そのことを了承した私は近いうちに関西へ日帰りで行くことを決めた。
今日はパターン作りに力を注いでいたためアイスキャッスルに行けて居ないので、後で彼らに関西に戻ることを伝えなければと思った。
頭を使うとどうも甘いものが欲しくなったりスグに眠くなる。
その選択肢で睡眠を取った私は仮眠を取ることにした。
「お寝坊さんのAー夕飯の時間だから起きて」
畳の上でネコのように丸まって寝てる私をヴィクトルは声をかける。
私、どれだけ寝てたの？！驚きのあまり体を一気に上げると一瞬目眩がする。
「う、あぁ、ヴィクトルおかえり」
いつ帰って来たか知らないが帰宅の挨拶をすると、とっくの前に帰って来て居たことを告げられる。
苦笑いした私は彼に言われるまま、一階の居間に夕食を食べに立ち上がった。
「あ、そういえばパターン出来て仮縫いして貰ったのを微修正しに一度関西に帰るから少しの間、留守にするね」
日帰りの予定だというと「俺も行きたい」と口をハートの形にして言うヴィクトル。
「えっ、ヴィクトルは勇利と練習あるんじゃないの」
至極当然だと私は思ったことを口にする。
「最近、練習いっぱいしたし休む事も大切だよ。日帰り旅行で羽を休めたいな！」
器用に箸で夕食のおかずを摘みながらヴィクトルは言う。
まぁ、休息も大切か。
「分かった。じゃあ二人は観光してて良いから私は家に戻るね」
「えーせっかくだからAの家族を見たい」
どこまで自由人なんだ。
「……いいけど、話の邪魔しないでね」
「もちろん！」
そうして私とヴィクトル、勇利の三人で関西弾丸観光旅行をすることに決まった。
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作者名：かなぁ | 作成日時：2016年11月25日 14時
