どうぶつ ページ3
「ねーAっていつも暇になるとマッカチンのことを構うよねー」
どうして?俺と話さないのかと聞くヴィクトル
「うーん。どうしてだろう」
笑ってマッカチンと顔を合わせて「なんでだろうねー?」と笑っているとヴィクトルが私の横に座る。
「マッカチンが質問したんじゃなくてオレが質問したんだけどー?」
「えーでもマッカチン、可愛いからついつい構いたくなっちゃうんだよねー」
よしよしとマッカチンの頬を撫でる私に彼はさらに質問する。
「俺は可愛くない?」
何その質問と思いつい笑ってしまう私。
「前にも言わなかった?ヴィクトルは可愛いじゃなくてカッコいいだって」
顔は整っていて性格も良いと思うのだが、たまに変な絡み方をされるとめんどくさい。
「ならそのクールな男を構ってくれたって良いんじゃない?」
ねぇねえ?と体を横に倒して私にもたれかかってくるヴィクトルは本当に面倒くさい。
「わかった!分かったから こういうのは勇利くんに頼んだ方がいいんじゃないのー?」
面倒くさいなぁと思いつつ適当にヴィクトルをあしらう。
「よしよし。ヴィーチャはかっこいいなぁ〜」
私より座高の高いヴィクトルの頭を撫でるべく腕を少し伸ばして触れる。
「……。」
何その反応!いつもなら笑ってくれるのにキョトンとしているヴィクトルの顔を覗く。
「ヴィクトル?」
顔を覗き込んだ私と目が合ったヴィクトルは私をキツく抱きしめて頭を撫でる。
「は? 何、なに?!」
驚いて混乱している私にヴィクトルはマッカチンと遊ぶ時のテンションで話す。
「Aーいい子だなぁ!よしよしあまりお酒飲みすぎちゃダメだぞ」
ええー何その扱い!
驚いてこれ以上声が出ない私をヴィクトルは腕の中から離す。
「構う時はこれぐらい構ってくれないと楽しくないなぁ」
そういうヴィクトルは部屋から出て行った。
「え、ヴィクトルどこに行くの?!」
「お・風・呂。 一緒に入る?」
「ゆ〜とぴあは混浴じゃありません!」
そういうとヴィクトルは楽しそうに部屋から出て行った。
なんなんだ、さっきの扱いは……
*ヴィーチャ呼びが嬉しかったヴィクトルのお話でした。*
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作者名:かなぁ | 作成日時:2016年11月15日 14時