25話 ページ27
朝にAちゃんの家まで迎えに行って、電車でこのショッピングモールまで来た。
チャイムを鳴らしたら階段から駆け下りて来る音がして、ガチャっと扉が開いたかと思うと
少し照れくさそうに笑い、
『おはよう』
と言ってくれたのがどんなに嬉しかったか。
Aちゃんは、薄いピンクのワンピースを着ていて、デコルテが控えめに出ていた。
うん、可愛い。
懐かしいね、と笑いあった。
『じゃあ行こっか。』
そういって僕の服の裾を引っ張った。
そういう行動が僕を煽ってるの絶対気付いてない。
デートみたい。
そう思ってテンションはめちゃくちゃ上がっていた。
……この人が来るまでは
Aちゃんは、出久のお友達？と不思議そうに僕を見てきた。
本当だったら知らないふりしてほかの場所に行きたい。
でも、
「だっ、誰だその美女は！？？
緑谷〜〜そんな可愛い子いるんだったら俺に紹介しろよ〜」
うりうりと腕を当ててきた。
男に紹介なんてするわけない。
Aちゃんはちょっと戸惑ってる
初対面の人とはあまり喋れないんだって。
前に
『私なんかと喋らしたら迷惑でしょ？そう思うと、話しかけようにも話しかけられないんだ』
と言っていたのを思い出した。
そんなことないのに。
自分に自信が無さすぎだ。
でも僕とかは
『こんな私とも仲良くしてくれる大事な幼馴染』
と思っているらしい。素直に嬉しい。
まぁそのおかげで、Aちゃんの周りに人がいっぱいいるっていうことはないから、その点では安心なんだけど。
無視したい
けど相手が話しかけてきたのに無視するわけにもいかない。
「え〜っと、彼は僕と同じクラスの上鳴電気くん。」
「おう！気軽に電気って呼んでくれ！」
緊張してしゃべれないのか、必死に首をコクコクしている。
必死か。可愛い。
すると彼は、
「彼女の名前は？これから俺たちと一緒に遊ばね？」
あっ、もちろん緑谷も一緒にな！！
そう言って笑ってくる君が憎たらしいよ。
Aちゃんは、新しい友達ができそうだとワクワクしているみたい。
ちょっと待ってよ、こんなんデートじゃない。いや元々デートではなかったけど。
『音狩Aって言います、気軽に名前で呼んでください。』
「んだよかたっくるしいなぁ、タメだよな？敬語とって喋っても良いんだぜ」
上鳴くんがそう言うと、Aちゃんは少し驚いたような顔をしてから、可愛らしく微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 788人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しーの - ふひゃっ、すっごく久しぶりに見返したらぁめっちゃ面白いです〜♡きゅんきゅんが止まりませんっ♡ (2021年10月5日 13時) (
レス) id: 4c9a775ca1 (このIDを非表示/違反報告)
GUMI(プロフ) - いつも更新待ってます！！とっても面白いです！！(*´▽｀*) (2018年4月30日 0時) (レス) id: 545b7db7f6 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - めっちゃおもしろい！ デクくん、かわいい！続編、待ってます！ (2018年4月23日 23時) (レス) id: 28880c114b (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃんナウ(プロフ) - めっちゃ面白い！! これからも更新頑張ってくださぃぃぃ PS.死柄木さんとの絡みがみたい´∀`*)b (2018年4月23日 0時) (レス) id: e9d2eacd49 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - めっちゃ面白いです！楽しみにしてます！ (2018年4月22日 17時) (レス) id: 8114bf9979 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なごみ | 作成日時：2018年4月20日 5時
