【ヒロアカ】年上が好きらしい【逆ハー】

16話 .. ページ18

時間が経ち、卒業式が始まる時間まであと少しの時に、かっちゃんが教室に戻ってきた。


かっちゃんが教室を出てから帰ってくるまで、そんなに時間が経っているわけじゃないけど、Aちゃんとどんな話をしたのか、何をしたのかが気になってしまう。

いつもそうだ。




廊下に入場順に並べと先生から指示があったので、出席番号順に並ぶと、隣のクラスも並び始めたのかAちゃんの姿をみつけた。


直ぐに見つけられちゃうの、ちょっと恥ずかしいんだよね。とんだけ好きなんだよ、ってなる。




Aちゃんも僕に気がついたのか、優しく微笑んで手を振ってくれた。



すごく嬉しくて、僕も元気に手を振り返した。



するとAちゃんが、緊張が溶けたように笑いはじめた。


多分僕の動きが面白かったんだろう。

恥ずかしいけどAちゃんが笑ってくれたから全然オッケー。逆にありがとう。Aちゃんの笑顔みたら元気出てきた。

前向いて静かにして〜、と委員長か誰かが言ったんだろう。


僕は名残惜しくも前を見て静かに待っていた。






あぁ、今日でAちゃんのいる学校生活も最後か。



そう思うと一気に悲しくなってきた。

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