5色の色 ページ11
｢お前の両親の心臓が入ってるんだ｣
私はその言葉を聞いた瞬間体から血の気が引いた。優しかったお父さんとお母さんはもうこの世にいないのだと。夢であって欲しかった。別の誰かの心臓だと思いたかった。
『嫌あああっ！！助けて！誰か助けt』
私が叫ぶ時彼は私の口に何かを入れた。
｢ほら、食えよ。お前の両親の心臓｣
彼は青の箱からどちらのか分からない心臓の切り身を入れてきたのだ。
『ンー！んー！！！』
必死に抵抗するが彼の力が強くて抵抗出来ない。口の中が血でいっぱいだ。細かく切り刻まれた心臓はドロリとしていて、とてもじゃないけど飲み込めなかった。
｢おいおい、早く飲みこめよ。俺の言うことが聞けないのか？｣
親を殺された挙句その心臓を私に食べさせるなんて、私の精神はとっくの昔に死んでいた。彼は私の鼻をつかみ息ができないようにした。私は苦しくてその肉を飲み込んでしまった。
『ウッ、オェェェッ』
私は吐いてしまった。
貴族｢せっかくプレゼントあげたのに吐き出すとかまじありえんわ｣
『ゲホッ、ゴホォッ』
今すぐ死にたかった。この世から解放されたい。
｢おやおやどうしたのかな？泣いてしまって｣
『･･･殺して。お願いだからもう楽にさせて』
「ダメだよ〜まだ君は生きてもらわないと。あの時の金の分君が奴 隷として働いてもらうんだ｣
｢次の奴 隷をもってこい！早くステージに上げろ！｣
奥から他の男の声がした。奥の方で鍵が開く音がし、私も売られるのかと絶望する。
貴族｢おや？次はヴィラン家の令嬢とメイドか｣
ヴィラン家、そのメイド？
私は耳を疑った。なぜ彼女たちがここに。今日は違う家でパーティがあるはずじゃ。
前を向くと彼女たちが1列に並んで歩いていた。外見を見るに怪我はなさそうだった。そういえば魔力なら使えるんじゃないか。せめて彼女たちだけでも。私は煙管を探した。
｢もしかして君が持っていた煙管を探しているのかい？あれは残念ながら｣
彼は袋を取りだし逆さにした。そこには粉々となっているものがあった。青、黄、赤、緑、紺の色がところどころに見えた。
｢壊させてもらったよ｣
煙管がダメなら方法はひとつしかない。私は口元に魔力を集中した。
｢往生際の悪いやつだな、さっさと諦めろっt｣
『unlock！』
私は全ての部屋に聞こえるように叫んだ。周りからガチャッという音がした。良かった。上手くいったんだ。
『後はよろしく。みんな』
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雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2022年11月9日 19時) (
レス) @page13 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
Rua(プロフ) - あの…！！めっちゃ好きです結婚してください((((( これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年11月1日 17時) (レス) @page6 id: f4fd610cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：73 | 作成日時：2022年10月31日 19時
