私は鬼を救済します2【鬼滅の刃】 (ページ6)

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彼女はべらべらと喋り出した。私は後ろのふたりに合図を出し、別の場所に移動するようにした。

羅｢まずは私がカナエになりすまして実弥としのぶ、行冥を洗脳したの。その後は義勇は錆兎になりすまして、小芭内は蜜璃になりすまして、無一郎は有一郎に、天元と蜜璃は普通に洗脳できたわ。杏寿郎だけは上手くいかなかったんだけどね。彼は私のことが好きじゃなかったのかしら。残念だわ｣

『洗脳ってどういうこと、それよりあんた、なんで鬼の角が生えているの』

羅｢よくぞ！気づいてくれたね！私は西洋の鬼の始祖ドラキュラ様から血を分けていただいたの！そのおかげで私は他の人に化けて、洗脳する術を頂いたわ｣

私からすれば彼女は狂っているとしか思えなかった。

羅｢なんでって思っているでしょ。全てはお前のせいだよ！お前がこの世界に来なけりゃ私はもっと愛されてチヤホヤされるはずだったのに。あんたが来たせいで私のシナリオが全て水の泡になったわ！｣

『私は何もお前の邪魔をしてないだろ！お前は柱や助けた人達、そして隊士達に愛されていたじゃないか！』

羅｢あれだけじゃ足りないの。それにあなたは私の杏寿郎を奪ったじゃない｣

『なら、お前なら助けられたのか？お前はあの状況で猗窩座を勝ち、杏寿郎が死ぬことを防げたのか！お前が神にどんな力を貰ったかは知らないが、お前のようなやつに猗窩座は負けるわけないんだよ！』

羅｢うるさいのよ！ブサイク！もう私怒ったんだからぁ！みんなぁ！鬼柱を殺して！｣

彼女が叫ぶと私の周りには私の方に刀を向けている杏寿郎以外の柱がいた。彼らの目に目に光はなく虚ろな目をしている。

羅｢どお？私の駒たち。従順で可愛いでしょ。あなたを殺せばドラキュラ様からもっと認められて愛されるわ。その子たち以外にもいるのよ。私のことを愛している錆兎や真菰、有一郎やカナエもね。みんなみんな私の味方、あなたの敵よ！｣

逃げ道はないか。どうせこの柱を振り切ったとしてもまた別の追っ手が来るか。でも、ここで諦めたら本当にあいつの思い通りになる。それなら最後まで足掻くしかない。

『鬼の呼吸拾壱ノ型鬼爆烈桜、その桜に触れると爆発するよ。ド派手にね』

羅｢きゃあああ！何これぇ！あんた、これは隊律違反よ！｣

『その前にお前の行動が隊律違反になるだろ』