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救世主登場の巻 ページ23

「ん、アンタまだ来んの?」

「ははっ、厳しいな〜、短いけど仲良くしてよ」

「ヤダよ、俺アンタ嫌いだし」

『誠士郎くんっ!』


私を後ろから抱きしめた誠士郎くんは
すでに内永さんを威嚇している。
頭を抱えたと同時に閑静な住宅地に響く爽やかな声。


「お!いたいた!凪〜!凪の姉ちゃん!」


まさに救世主とはこのことだ。
ものすっげえリムジンを背景に玲王くんがこちらに向かって手を振っている。いや、よくこの細い道に入ったねそのリムジン。


「レオ」

『れ、玲王くん!助けてください!』

「なんだなんだー修羅場?」

「凪さん、彼は?」


状況が掴めてない内永さんが、私に向かって
困ったような顔を向けている。


『彼は、御影玲王くん。メシアです。』

「いやちげーから!

昨日さ、黒板に張り出されたクラス別の授業の
名簿欄にちょうど凪の姉ちゃんの名前見つけたから
どうせ2人共こっち来んなら迎えに行こうかなって思ってさ!」


...スパダリすぎませんか?
私のこの窮地を救うだけに限らず、
そんな気まで回せるだなんて。
彼は前世どれだけ徳を積んだのでしょう。
そして現世でどれだけ徳を積むのでしょうか。


内永さんはリムジンに圧倒されつつ、
玲王くんに向かってお辞儀をする。


「内永藍里、光工業高校の3年生。
俺も今日から白宝でお世話になるんだ。
よろしく、御影くん。」

「...おう!なら3人とも乗れよ!
ノンアルのスパークリングワインなら出せるから」


リムジンなんて初めて乗る。
中に入ると、鼻が魔女みたいな運転手の方が
少し目を細めて挨拶してくれた。


「おはようございます。凪様、内永様。
学校まではこのばあやがお送りさせていただきます」

「ばあやは俺のお付き!ま、ゆっくりしてくれよ」


流石の上流階級の暮らしぶりに圧倒されつつ、
私はふかふかの椅子に腰をかけた。


『王子様みたいですね玲王くん』

「そんなんじゃねーよ!」

「御影って苗字、もしかして御影コーポレーション?」

「そーそー親父の会社」


通学の道中は玲王くんのおかげもあって話題は途切れることなく、私たちは和気あいあいと会話を楽しんだ。





白宝高校に着くと、キャーと黄色い声援が飛ぶ。
これがすべて玲王くんに向けられているのだから
外部の私と内永さんは面食らうが、誠士郎くんは至って普通だった。


「キャー!レオ!」

「やばい朝から眼福」

「てか誰隣の女!」

「旭女の制服?なんで?」

「今日からあれだよ合同研修!」

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設定タグ:ブルーロック , 凪誠士郎 , 青い監獄   
作品ジャンル:恋愛
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きゅんた(プロフ) - 玉子ぷりんさん» 初期から読んでいただいてありがとうございました♡ヒロインも誠士郎くんもきっと玉子ぷりんさんに感謝していると思います(^^)♡色々な作品書いているのでぜひ読んでみてください(^^)♡応援ありがとうございます! (6月4日 19時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
玉子ぷりん - 完結おめでとうございます!久しぶりに占ツクにきたら完結していて、寂しかったけどハッピーエンドで嬉しかったです!凪(誠士郎くん)がもっと好きになりました!次回作も楽しみです!これからも応援してます! (6月3日 22時) (レス) @page43 id: 07e67c9327 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 甘野さん» 誠士郎くんグイグイですよね(^^)♡応援ありがとうございます〜更新頑張ります!♡ (5月9日 10時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
甘野(プロフ) - 更新有難うございます ..!設定が神すぎてずっとにやにやしながら見ちゃってます(笑)それにしても凪くん(誠士郎くん?笑)グイグイ来てて凄いどきどきしてます〜♡素敵な作品をありがとうございます!これからも応援してます🎶作者様のペースで頑張って下さい! (2023年5月6日 17時) (レス) @page9 id: b338b8448c (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 玉子ぷりんさん» 凪くんならこれだなって妄想が膨らんじゃいました...! (2023年5月4日 2時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゅんた | 作成日時:2023年4月29日 20時

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