玲王くんと姉さんの巻 ページ15
やらしー、と少し意地悪そうな笑う玲王くんの言葉を聞いて
ぼっ、と顔に熱がこもる。
「へ」
『なん、なんも、なんもないです』
目を泳がせて震えていると玲王くんは
呆れたように笑う
「いやいやいや、それは無理あるぜお姉ちゃん。」
『ほんとです！あ、誠士郎くんの部屋はこちらです』
「こっちか...で、こっちが姉ちゃんの部屋？」
『はい、そうですが...』
「...俺さあ家柄狙われることが多かったから
そーいうの敏感になってんだけど...」
私の部屋の扉に手を置いて玲王くんは少し渋い顔をした。
「アンタの部屋、盗聴されてるな」
『...へ？』
「気をつけたほうがいいぜ、誰か思い当たる奴いんの？」
『...えーっと』
「なに、話してんのレオ、姉さん」
後ろ側から声が聞こえて、
体調の悪そうな誠士郎くんの声。
彼の顔を見た瞬間、昨日のことを思い出す。
「お、凪〜大丈夫か？」
「大丈夫じゃない...身体だるい」
「りんご剥くか？飲み物飲むか？」
「んーいい、ねる」
まるで友達とは思えない主従の関係のような
やりとりを見て不思議な気持ちになる。
玲王くんは誠士郎くんをとても大切に思っているのが窺える。
『(誠士郎くんは多方面で人間関係が健全ではない気がする)』
◆
「美人な姉さんだな」
「うん、まあね母さんそっくりだけど」
「へー母さんも綺麗なんだな」
「うん」
「なあ凪、
お前の姉ちゃんさストーカーとかされてねえの？」
レオがベッドの端に腰掛けるので
男2人分の体重でベッドがさらに沈んだ。
昨日俺が姉さんを抱いた場所だ。
もぞもぞと布団にうずくまるとさらに
昨日の姉さんがフラッシュバックしてくる。
痛そうに顔を歪めて、綺麗な瞳に涙溜めて
必死で俺の首にしがみついて...
体格差なんて吹っ飛ぶくらい上から抱き潰してしまった。
姉さん身体壊れてないかな。少し心配。
なんだかごちゃごちゃ考えたせいで
玲王の話が一瞬頭に入ってこなくて
んー、と曖昧な返事。
ストーカー、ストーカーねえ。
「内永っていう姉さんの隣の学校の人...」
「姉ちゃん高校どこなんだよ」
「旭女子」
「うわ、エリート」
「アイツだよ姉さんのストーカー。
最寄りでも何回か見かけてるし」
「えっぐいな」
「けど弱そう。やろうと思えばいつでもやれる。」
「凪は体格もあるし運動もできっから正面切ってはやってこないだろ。弱そうな奴らは必ず違う方法でアプローチしてくんぜ。つか既に盗聴されてっし。」
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きゅんた(プロフ) - 玉子ぷりんさん» 初期から読んでいただいてありがとうございました♡ヒロインも誠士郎くんもきっと玉子ぷりんさんに感謝していると思います(^^)♡色々な作品書いているのでぜひ読んでみてください(^^)♡応援ありがとうございます！ (6月4日 19時) (
レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
玉子ぷりん - 完結おめでとうございます！久しぶりに占ツクにきたら完結していて、寂しかったけどハッピーエンドで嬉しかったです！凪（誠士郎くん）がもっと好きになりました！次回作も楽しみです！これからも応援してます！ (6月3日 22時) (レス) @page43 id: 07e67c9327 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 甘野さん» 誠士郎くんグイグイですよね(^^)♡応援ありがとうございます〜更新頑張ります！♡ (5月9日 10時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
甘野(プロフ) - 更新有難うございます ..！設定が神すぎてずっとにやにやしながら見ちゃってます(笑)それにしても凪くん（誠士郎くん？笑）グイグイ来てて凄いどきどきしてます〜♡素敵な作品をありがとうございます！これからも応援してます🎶作者様のペースで頑張って下さい! (2023年5月6日 17時) (レス) @page9 id: b338b8448c (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 玉子ぷりんさん» 凪くんならこれだなって妄想が膨らんじゃいました...！ (2023年5月4日 2時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅんた | 作成日時：2023年4月29日 20時
