コンジュ(姫)のヌナはBHペン！３ (ページ7)

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＊ページ7

ーーーーーAさんsideーーーーー

違う、ベクはあの人とは違う

ベクはベク

私は私

BH「ニナみたいにさぁ」

私はAだよ…

・

・

・

XM「……！！A！！」

「っ…あ、ごめん…なに？」

邪念を振り切るようにずんずん歩いていると
それを止めるように強く掴まれた手と
私を呼ぶ声に我に返れば眉間にしわを寄せて

私の手を握るシウミンさんと
心配そうな顔で私を見るギョンスがいて

あぁ、買出しに来たんだって頭の中を整理する

DO「大丈夫？ぼーっとしてたけど…」

「大丈夫だよ。なんか、あれだよ、雰囲気酔い？」

2人に心配かけないようにと一生懸命笑顔を作ると
余計に、悲しそうな顔になっちゃって

XM「A、……ベクは…」

「わかってるよ、大丈夫」

XM「…ごめん。ニナに聞いたんだ」

バツの悪そうにそう呟くシウミンさん

やっぱり、シウミンさんは知ってるよね

私の過去を。

DO「A、そんな顔しないでよ
僕まで悲しくなってくる」

そう言ってギョンスが私をぎゅっと抱き締めて
ポンポン、と背中を優しく撫でてくれる

あー、もう、ダメ、こんなの私らしくない

ギョンスの胸をぐっと押し返して
大丈夫だよ、って笑えば

何も言わずに私の手を握って
目的のスーパーまでまた歩き始める

「あー！あー！やだやだやだ！やだぁー！」

バカみたいに大きな声でやだやだ言えば
2人はうるせーって笑ってて

普通に接してくれるシウミンさんと

何も聞かないでくれるギョンスに

心の中でありがとう、って呟く

ベクは、あの人とは違うんだから

もう思い出したりしない。

そう思いながらも
未だに外せないリングを握るように

そっと親指で撫でた

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