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LH「……なんか、ニナみたい」
ふと、るぅオッパに言われた一言が
私の心を深く抉る
だって…ニナみたいにしてるんだもん
髪を伸ばして前髪を流して
メイクもニナみたいにナチュラルにして
服もニナが好きなだぼっとしたパーカーや
私の好みとは違うものを着た
るぅオッパの好きな、ニナみたいに…
「いいじゃん、
るぅオッパが好きなのはニナなんだから」
LH「……それ、やめて」
「っ…本当の事でしょ」
ムキになる私にるぅオッパはため息をつくだけで
それ以上何も言わなくて
それが私には肯定にしかとれなかった
るぅオッパが好きなのは、ニナ
私はニナの代わり
そばにいられるならそれでいい
何度もそう言い聞かせて
ニナみたいに、泣き言は言わないで
ニナみたいに、常に笑顔で
ニナみたいに、るぅオッパを慕って
ニナのふりして、るぅオッパのそばにいる
自分で決めたことなのに
それは、自分の首を絞めるだけだった
・
・
・
るぅオッパが事務所と揉めてしまった時も
EXOを脱退した時も
私はずっとるぅオッパのそばにいて、
事務所を辞めたことでニナとも会わなくなったからか
るぅオッパはより私を求めてくれるようになって
このまま、上手くいくんじゃないかって思えた
LH「A、メリークリスマス」
「わぁ！るぅオッパありがとうっ」
2人で過ごす初めてのクリスマス
るぅオッパは私にシンプルなリングをくれた
私のリングにはるぅオッパのイニシャル
るぅオッパのリングには私のイニシャル
この時初めて私を私として見てくれたって思えて
嬉しくて嬉しくてたまらなかった
LH「Aはるぅのって証だからずっとつけてて」
「うん！絶対外さない！」
その証は、未だに外せないまま
.
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作者名：nagisa
| 作成日時：2017年2月17日 4時
