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ヌナの過去 ページ16
ーーーーーAさんsideーーーーー
ギョンスに支えられながらタクシーに乗って
自分のマンションまで帰る
その間ずっとギョンスは手を握ってくれてて
それがすごく安心出来て
私もぎゅっと握り返した
DO「じゃあ、僕行くけど…大丈夫？」
手を繋いだまま部屋の前まで来て
靴を脱ぎもしないで玄関でそう言って
今は一人になりたくないのに
ギョンスの優しさに甘えちゃいたいのに
行かないで、って意味を込めて
ギョンスの手をきゅっと少しだけ握り返すと
小さく笑って部屋に入ってきた
DO「少しだけ、ね」
そう言って私の頭を撫でて
ギョンスに手を引かれながらリビングへ行った
ソファに座りコーヒーを飲んで
るぅオッパとの事を思い返す
ベクも、同じだったら
また私は…
DO「…A、そんな顔しないで」
ぐるぐると頭の中で考えてると
ギョンスが悲しそうな顔で私の頬を撫でた
「ギョンス…何も、聞かないの？」
DO「…Aが聞いて欲しいなら話して？
聞いて欲しくないなら……こうしてる」
優しい目で私を見て
優しく手を握って落ち着かせようとしてくれて
ギョンスに聞いて欲しい
そう思って、何度も息を吐いてから
るぅオッパとの過去を話した
.
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作者名：nagisa
| 作成日時：2017年2月17日 4時
