繰り返し ページ13
「本当…だよ、手離して」
やっと出た声は震えてしまって
情けない。と自分で惨めになる
掴まれた手を振りほどこうと必死に振るっても
るぅオッパの力に適うはずがなくて
さっきはすぐ逸らしたくせに
目をじっと見られて
早くこの場から去りたい、と、目をぎゅっとつぶる
DO「ルハニヒョン！」
ギョンスが私の荷物を持ってリビングから出てきて
慌ててるぅオッパと私の手を解こうとするけど
るぅオッパはギョンスの事なんて
目に入っていないように私の手を握る手に力を入れる
LH「また、同じ事繰り返すの？」
「…え？」
LH「……ベクはニナの事が好きだったんだよ
それわかって付き合ってんの？」
ベクが……ニナを好きだった……？
そんなの、知らない
「大切な…友達って…、」
LH「それはニナから見たらでしょ」
DO「ルハニヒョンやめて…お願い」
やっと離された手は痛くて
でもそれよりも知ってしまった事実に胸が苦しくて
痛くて痛くて仕方ない
ベクは、ニナが好きだった
だったら…私はニナの代わり…？
XM「おいベク！待てよ！！」
BH「A！っ…ルハニヒョン何してんだよ！」
呆然と立ち尽くしていると
シウミンさんに腕を掴まれたまま
リビングから身を乗り出すベクが見えて
ベクも、同じなの？
そう思ったら、涙が止まらなくなった
DO「A、行こう」
私の背中に手を添えて歩き出すギョンスに身を任せて
私を呼ぶベクの声を聞きながらその場を去った
.
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作者名：nagisa
| 作成日時：2017年2月17日 4時
