これは、業務 ページ42
From Ivan
今日から彼女とのイチャイチャは暫くお預けになっちゃったんだけど
「辛いっ」
この前彼女を完全に手に入れたばかりで、正直早くもっとしたいけど、仕方ない。僕は自室で1人、片手のスマホで彼女の写真を眺めて横になっている
「A」そう言ってスマホに口付ける
「イヴァンさん」いつもなら聞こえるその声もない
「ふっ、ん」
僕はずっと、彼女に囚われている。彼女が画面越しであっても、僕の熱は変わらないのに、彼女は冷たい
「ずっと、ずっと、すき。君だけだよ」
今までは写真しかなかったけど、今は彼女の声だって、聞きたい時に聞けるんだから、それで我慢しないと...イヤフォンをつけて画面をいじる
「イヴァンさん？ふぁっ！」キスをした時の声
「やらっ！しないもん！」酔ったときの声
「僕は全部、覚えてるよ。君がきてからのこと」
彼女に初めて会った時から、僕は、素性もわからなかった彼女をずっと思っていた。ずっと、ずっとだ
彼女の居場所がわかった時は嬉しかった。しかも、大学生になった彼女が、僕の事を勉強しているなんて、とても嬉しかった。スパイが送ってくる彼女の写真で、もっと好きになった。真面目に勉強する顔、友達と笑い合う顔、表彰式に緊張する顔...すべて、欲しかった
「A。好きだよ」
「私も、好きですよ」
「うん...え？」
気付いたら、彼女が僕のイヤフォンを取っていた
「あ、その、これは...」
彼女の写真を見て、彼女の盗聴を聞いて、体をこんなふうにしてるなんて...嫌われる、と思ったが、彼女は思いもよらないことを言った
「貴方、いつも私としてるんですから、出来ない時のネタくらい、他の人でもいいんですよ？浮気とか言いませんから」
「...他のでする筈ないじゃん...」
「え？」
「悪いけど、僕、とっくの昔に、君じゃないと駄目になってるから、心配とか良いから」
多分、僕は憤りを顔に出してしまったようだ。彼女が固まる
「すみません」
本当なら謝りたいが、今はそれよりも欲求不満が酷い
「そこに座って」
僕が床を指すと、彼女は従った。僕はベッドの縁に座り、彼女に近づく
「最近は恋人だから手加減してたけど、本来、君が僕を慰めるのは業務であって、君に拒否権は無いんだよ。分かってる？」
「は、い」
終わって、すぐ謝れば、大丈夫な筈...兎に角今は、彼女に触れて欲しかった
「じゃあ...この姿勢なら、何すれば良いかわかるよね？」
彼女はうなずき、指示に従い、僕に手をかけた
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nagisa(プロフ) - 5年前ここにいた靴下さん» 投稿ありがとうございます。私は小説にも不慣れで、ロシアの事も調べ直したりしながら書いているので自信が無いですが、貴方のコメントがとても励みになりました。ありがとうございます。これからも勉強の息抜きに書いていきますので宜しくお願い致します。 (2020年9月7日 21時) (
レス) id: 1cfde98f99 (このIDを非表示/違反報告)
5年前ここにいた靴下 - はじめまして！この小説を読んでいると、貴方がよくロシアを調べていて、また貴方が本当にロシアが好きな事が脈々と伝わってくる素敵な作品だと思います。久々に占ツクを訪れましたが、素敵な作品に出会えて嬉しいです。プロフも拝見しました、学業の方も応援しています (2020年8月24日 18時) (レス) id: 4b21b7f13b (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - 通りすがりさん» 投稿ありがとうございます。ロシアさんの作品は初めてですが、実は、アカウントのパスワードを忘れてしまったアカウントで、作品を投稿したことがあります。一作だけですが…。これからも少しずつ、自分の気分転換にでも書いていきたいです。応援、励みになります。 (2020年4月12日 22時) (レス) id: 1cfde98f99 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - こんにちは！久しぶりに見たら貴方の投稿があって、とても嬉しかったです！だいすきなロシアさんの、読んでいて楽しくなる、こう言う小説を待ってました！初作ではないんですか？見たことない文章だったのでびっくりしました！これからもぜひ、頑張ってください！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: acd4473d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nagisa | 作成日時：2019年9月30日 22時
