会議裏 ページ37
from Toris
ロシアさんは強い。強大な国だからと言うだけじゃなくて。国が強い分、家族だった頃から常に僕達をどこか警戒してて、誰にも弱味なんて見せなかった。その分私生活が荒れてるわけでもなく、同じ家にいた自分から見てもごく健全だった(飲酒は除いて)無理に相手を作って発散したりもせず、夜はしっかり寝ていた(忙しい時期を除いて)
だから、彼女と一緒なのは、イヴァンさん自身の何かが足りなくなってしまったのかもしれない、なんて心配している
「A、リトとばっかり一緒にいるの、やだよ」
ほらもー、こんなにデレデレするキャラじゃないでしょ？ロシアさん…。仕事中でもこんなだから、本当に心配になるけど、別に上司も怒ったりしていない
「お二人、仲良いですね…？」
「うん。まあ、恋人だからねー」
探りを入れてみた自分がバカだった。大体予想つくだろ…やっぱり恋人なんだ…なんか複雑
「もー！イヴァンさん！言わない約束でしょ？」
「事実だもん。虫除けくらいいいでしょ」
虫除け…まあ、俺も彼女はかわいいと思うけど…
「まだ書類の確認終わってないんですけど？」
「… Я хочу тебя прямо сейчас」
「я подумаю об этом」
「君の善処は信用ならないよ」
「酷いです」
すごくリア充とやらを見せつけられてる…ロシアさんの手は彼女の腰に回ってるし…まって、彼ってこんなにスマートなキャラだったっけ？あと何気に英語とロシア語と日本語を使い分けてるのやめてほしい…
「すみませんリトアニアさん。後でまた確認させていただきますね」
「はい…」
そして彼らは会議室を去った
「なー、あいつ、なにするか気にならん？」
「ポー…詮索はダメだよ」
「リトのケチ！あんな見せつけてる方が悪いし！」
「ちょ、どこいくのっ？！」
椅子に座っていたが、ポーがそんなことを言って2人を追いかけるもんだから、急いで止めようとして立ったら机に足をぶつけてしまった
「もう、角っこ…しかも膝」
そのあと帰ってきたポーは、所々に擦り傷を作っていたが、満足げな顔だった
「聞いて驚けだし！」
「なんか災難の元になりそうだから聞かないでおくよ…」
大体、どんなことをしてたかはわかる気がするけどね
「なんでだし！あいつ、あの子にめちゃ甘えてたし！」
その言葉でエストニアは固まり、ラトビアは震え、ベラルーシさんは顔を青くし、ウクライナさんは笑い、その他は皆聞いていないフリをした
それは少し懐かしい空気だった
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nagisa(プロフ) - 5年前ここにいた靴下さん» 投稿ありがとうございます。私は小説にも不慣れで、ロシアの事も調べ直したりしながら書いているので自信が無いですが、貴方のコメントがとても励みになりました。ありがとうございます。これからも勉強の息抜きに書いていきますので宜しくお願い致します。 (2020年9月7日 21時) (
レス) id: 1cfde98f99 (このIDを非表示/違反報告)
5年前ここにいた靴下 - はじめまして！この小説を読んでいると、貴方がよくロシアを調べていて、また貴方が本当にロシアが好きな事が脈々と伝わってくる素敵な作品だと思います。久々に占ツクを訪れましたが、素敵な作品に出会えて嬉しいです。プロフも拝見しました、学業の方も応援しています (2020年8月24日 18時) (レス) id: 4b21b7f13b (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - 通りすがりさん» 投稿ありがとうございます。ロシアさんの作品は初めてですが、実は、アカウントのパスワードを忘れてしまったアカウントで、作品を投稿したことがあります。一作だけですが…。これからも少しずつ、自分の気分転換にでも書いていきたいです。応援、励みになります。 (2020年4月12日 22時) (レス) id: 1cfde98f99 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - こんにちは！久しぶりに見たら貴方の投稿があって、とても嬉しかったです！だいすきなロシアさんの、読んでいて楽しくなる、こう言う小説を待ってました！初作ではないんですか？見たことない文章だったのでびっくりしました！これからもぜひ、頑張ってください！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: acd4473d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nagisa | 作成日時：2019年9月30日 22時
