誤解は解けた ページ9
「…え、あ、うん、そう」
「そうだったんだな」
分かった、と頷く轟。
物分かりが良すぎて拍子抜けしてしまった。
そうだよね。雄英に推薦で入学するくらい優秀な轟が、いつまでも変な勘違いし続けるわけないよね。よかったよかった。
誤解は解けたし、教室に戻ろう。
「じゃあ私教室戻るから。ばいばい」
「おう。プロポーズの返事はいつでもいいからな」
「オッケー」
私は轟に手を振って踵を返した。
さー、次の授業は何だったかな、
「ってちょっと待てえええええええええええええ！！」
全力で轟を呼び止める。
おかしい。今の会話、絶対に何かがおかしい。
「どうしたんだ？」
「いやいやいやいや、プロポーズの返事はいつでもいいからってどういうこと？じょ、冗談？それならいいんだけど」
「Aが俺との結婚を決心するまで待つってことだ」
「それだよそれ！！」
それがおかしいっつってんだよ！
もうツッコミ疲れた！
私の求婚は誤解だって説明したよね。そして轟は分かった、と確かに言った。
なのに轟はまだ私と結婚するつもりでいる。
ん？あれ？え？ちょっと待って、そもそも私なんで轟にプロポーズされてんの？
…私、轟にプロポーズされたのか。
どういう理由で、とか何かの罠かな、とか色々考えたけれど、混乱してしまって何も分からない。
ただひたすらに恥ずかしくて照れくさくて、全身が熱くなって冷や汗が背中を伝った。
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なぎさ(プロフ) - てのーるさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです！本作をお読みくださりありがとうございました！ (2018年10月21日 11時) (
レス) id: 2a6bd4d84b (このIDを非表示/違反報告)
てのーる - 全体がとても良くまとまったストーリー構成で、見ていて気持ちのいい物語でした！ これからもご自愛の上、執筆活動を頑張ってください^^ (2018年10月21日 2時) (レス) id: e945a347a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎさ | 作成日時：2018年8月17日 0時
